門司税関1号上屋

門司税関1号上屋(西海岸1号上屋)
福岡県北九州市門司区西海岸1-3-5
設計 大蔵省営繕管財局工務部工務課
竣工 1929(昭和4)年
撮影 2005年4月
門司港の西海岸地区には1号~10号上屋まで10棟の建物が並んでいます。その1号上屋は戦前は大連航路の待合室として使われた門司港の歴史を伝える建築物です。
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メインエントランス。間近に合同庁舎が建ったせいで狭苦しくなっていますが、かつては大陸に向かう玄関口として賑わったことでしょう。そのことを意識したのかどうか、部分的にアールデコのデザインが見受けられます。


この辺がアールデコっぽい。

「階下旅具検査場」。レトロモダンな書体ですね。ちなみにもう一方の窓口には「階上待合室」とあります。

取り残された係船柱が、昔はこの壁面が海岸に面していたことを物語っています。現在、1~2号上屋の前は埋め立てられて海峡ドラマシップという博物館が建っています。

陸側。
新聞報道によると、北九州市がこの上屋を買い取って観光施設へのリノベーションが決まったとのこと。具体的な内容はこれから検討するようで、どのような施設になるのか楽しみです。
昭和初期、大陸への玄関口 大連航路上屋復興へ 北九州市門司港レトロ 観光名所狙い今秋改修
昭和初期の門司港(現北九州市)で旅客船の待合室として築造され、現在は空き家となっている西海岸1号上屋(通称・大連航路上屋)が大改修されることになり、今秋にも工事が始まる。アールデコ様式が目を引く名物施設をこのまま朽ち果てさせては惜しいと、北九州市が買い取って観光施設に再利用することを決めた。
国会議事堂も手掛けた官庁建築家大熊喜邦氏が設計を指揮し、1929(昭和4)年に岸壁約140メートル沿いに「門司税関1号上屋」として完成した。鉄筋コンクリート2階建てで、出入り口脇の監視室が半円形に飛び出すなど、幾何学的形態を取り入れたアールデコ様式が特徴。
(後略)
西日本新聞 2009/5/14付記事から引用
なお、この記事では設計者の名前が挙がっていますが、手持ちの資料にはその記述はないので、判断を保留することにしてこの記事の設計欄には載せていません。
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【参考文献】

メインエントランス。間近に合同庁舎が建ったせいで狭苦しくなっていますが、かつては大陸に向かう玄関口として賑わったことでしょう。そのことを意識したのかどうか、部分的にアールデコのデザインが見受けられます。


この辺がアールデコっぽい。

「階下旅具検査場」。レトロモダンな書体ですね。ちなみにもう一方の窓口には「階上待合室」とあります。

取り残された係船柱が、昔はこの壁面が海岸に面していたことを物語っています。現在、1~2号上屋の前は埋め立てられて海峡ドラマシップという博物館が建っています。

陸側。
新聞報道によると、北九州市がこの上屋を買い取って観光施設へのリノベーションが決まったとのこと。具体的な内容はこれから検討するようで、どのような施設になるのか楽しみです。
昭和初期、大陸への玄関口 大連航路上屋復興へ 北九州市門司港レトロ 観光名所狙い今秋改修
昭和初期の門司港(現北九州市)で旅客船の待合室として築造され、現在は空き家となっている西海岸1号上屋(通称・大連航路上屋)が大改修されることになり、今秋にも工事が始まる。アールデコ様式が目を引く名物施設をこのまま朽ち果てさせては惜しいと、北九州市が買い取って観光施設に再利用することを決めた。
国会議事堂も手掛けた官庁建築家大熊喜邦氏が設計を指揮し、1929(昭和4)年に岸壁約140メートル沿いに「門司税関1号上屋」として完成した。鉄筋コンクリート2階建てで、出入り口脇の監視室が半円形に飛び出すなど、幾何学的形態を取り入れたアールデコ様式が特徴。
(後略)
西日本新聞 2009/5/14付記事から引用
なお、この記事では設計者の名前が挙がっていますが、手持ちの資料にはその記述はないので、判断を保留することにしてこの記事の設計欄には載せていません。
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【参考文献】
- 『北九州の近代化遺産』北九州地域史研究会、弦書房
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