旧 授産施設?

旧 授産施設?
福岡県北九州市八幡東区西元町1
撮影 2005年5月
この建物こそ、私にとっては北九州市における最大の謎です。当ブログの旧バージョンに寄せられたコメントによると授産施設だったようですが、設計者や竣工年等の詳細は分かりません。
_

このデザインはどう理解すればいいのでしょうか。表現主義? 構成主義? 何にせよ、ファサードは大通りの交差点に面しており、まちなみを特徴付けようとした設計者の意図を感じます。

シンメトリーで垂直方向を強調した立面。現況の建具はアルミの引き違い窓ですが、縦長の開口から竣工時はスチールの上げ下げ窓だったと思われます。これらの点だけを見れば、戦前の西洋建築の影響がうかがえます。
しかし、何と言っても注目すべきはシリンダー状の大きなガラス開口部です。ここは竣工時のスチールサッシュのまま。似た例としては、ツイエフ労働者クラブ(ロシア モスクワ、設計 イリヤ ゴロゾフ、1926)やノヴォコムン集合住宅(イタリア コモ、設計 ジュゼッペ テラーニ、1928)が思い浮かびます。とはいえ、影響を受けているか否かの判断は難しい。
しかも、一般的な建築デザインでは、丸柱を中心に据えた立面はまずしません。これはかなり大胆。

市営 本町団地と一体的に建てられています。
大きな地図で表示

このデザインはどう理解すればいいのでしょうか。表現主義? 構成主義? 何にせよ、ファサードは大通りの交差点に面しており、まちなみを特徴付けようとした設計者の意図を感じます。

シンメトリーで垂直方向を強調した立面。現況の建具はアルミの引き違い窓ですが、縦長の開口から竣工時はスチールの上げ下げ窓だったと思われます。これらの点だけを見れば、戦前の西洋建築の影響がうかがえます。
しかし、何と言っても注目すべきはシリンダー状の大きなガラス開口部です。ここは竣工時のスチールサッシュのまま。似た例としては、ツイエフ労働者クラブ(ロシア モスクワ、設計 イリヤ ゴロゾフ、1926)やノヴォコムン集合住宅(イタリア コモ、設計 ジュゼッペ テラーニ、1928)が思い浮かびます。とはいえ、影響を受けているか否かの判断は難しい。
しかも、一般的な建築デザインでは、丸柱を中心に据えた立面はまずしません。これはかなり大胆。

市営 本町団地と一体的に建てられています。
大きな地図で表示
スポンサーサイト