博多偕成ビル

博多偕成ビル
福岡市博多区博多駅東2-5-28
竣工 1974(昭和49)年
撮影 2009年12月
博多駅の筑紫口を出て右手にちょっと歩いたところにあるオフィスビル。福岡都市圏の方なら見覚えがあるでしょう。上半分の丸い穴が並んだ壁面はまるでパンチングメタルか緩衝材のプチプチのよう。このビルの設計者はおそらく「起爆空間」を意識しているはずです。特撮に詳しい人には「百窓の家」と言えばお分かりでしょうか。
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関心空間の「ウルトラシリーズロケ地探訪」から引用。たぶん何かの建築雑誌をスキャンしたもの。
起爆空間(正確には「試みられた起爆空間」)とは象設計集団設立メンバーの一人である富田玲子氏が夫の林泰義氏とともに設計した住宅の名前です。立方体の壁面に5×5=25、それが四面で合計100個の丸窓があるという前衛的なデザインで、東京の世田谷に1966(昭和41)年に竣工しましたが取り壊されて現存しません。


博多偕成ビルの場合は窓ではなくて開口部。建物本体の外壁と二重皮膜を成していてその間はバルコニーとなっています。


起爆空間はその特異な外観から昔のいくつかの特撮番組に登場していて、特撮ファンの間では「百窓の家」または単に「百窓」などと呼ばれています。ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」ではスペル星人のアジトとして描かれましたが、この第12話はある事情から放送禁止となり、円谷プロは現在も封印を解かないためにDVDにも収録されていません(リンク先の商品の説明欄を参照)。登場したエピソードが封印された上に実物も現存しないという二重の意味で百窓/起爆空間は「幻の」存在なわけです。
ちなみに博多のビルの穴の数は95個。あと5個どうにかならなかったものか。
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関心空間の「ウルトラシリーズロケ地探訪」から引用。たぶん何かの建築雑誌をスキャンしたもの。
起爆空間(正確には「試みられた起爆空間」)とは象設計集団設立メンバーの一人である富田玲子氏が夫の林泰義氏とともに設計した住宅の名前です。立方体の壁面に5×5=25、それが四面で合計100個の丸窓があるという前衛的なデザインで、東京の世田谷に1966(昭和41)年に竣工しましたが取り壊されて現存しません。


博多偕成ビルの場合は窓ではなくて開口部。建物本体の外壁と二重皮膜を成していてその間はバルコニーとなっています。


起爆空間はその特異な外観から昔のいくつかの特撮番組に登場していて、特撮ファンの間では「百窓の家」または単に「百窓」などと呼ばれています。ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」ではスペル星人のアジトとして描かれましたが、この第12話はある事情から放送禁止となり、円谷プロは現在も封印を解かないためにDVDにも収録されていません(リンク先の商品の説明欄を参照)。登場したエピソードが封印された上に実物も現存しないという二重の意味で百窓/起爆空間は「幻の」存在なわけです。
ちなみに博多のビルの穴の数は95個。あと5個どうにかならなかったものか。
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