市営 鈴が峰東アパート

市営 鈴が峰東アパート
広島市西区鈴が峰町
撮影 2006年4月
広島市西区に、広島市の市営住宅と公団(現 都市再生機構)住宅の団地がいくつかのブロックごとに建ち並んでいるエリアがあります。日程上、一カ所にあまり時間をかけられなかったので外観をパッと見て特徴のありそうなところを2カ所ほど見学しました。そのひとつが鈴が峰東アパートです。
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東向きの斜面に低層棟と高層棟が二列に細長く並んで建つのが基本的な構成。1枚目の写真、左側の手前が低層棟で、その背後に高層棟の上層部が見えています。

高層棟の階段からの眺め。敷地は東向きの傾斜地なので(よって全戸東向き)広島市の市街地が望めます。エレベーターはなく階段の上り下りはきついでしょうが、眺めは絶景です。夜景はさぞきれいでしょうね。中央に写っている勾配屋根の住棟は公団住宅で、そちらはオーソドックスなデザイン。ブロックごとに団地のデザインはバラバラで一貫性はありません。というか、様々な設計を試したような印象を受けました。

鈴が峰東アパートの最大の特徴が低層・高層棟の間の空隙です。フォーマル寄りにデザインした路地的空間といったところでしょうか。うーん、もう少し生活感があってよさそうなものですが、ちょっと冷たい雰囲気ですね。先に全戸東向きと述べました。つまり住棟は南北に細長く延び、しかも西側が高層棟なのでお昼を過ぎるとこの空間は影に入ってしまうのです。

また、視線の抜けがなく空間が閉鎖的。近年、少なくとも1990年代以降の集合住宅なら低層棟に隙間を設けて路地的空間から市街地が垣間見えるようにするところです。

しかし現代の視点から見ていくつか難点はあるにせよ、総じて非常に意欲的なデザインで居住性が高いことは確かです。
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東向きの斜面に低層棟と高層棟が二列に細長く並んで建つのが基本的な構成。1枚目の写真、左側の手前が低層棟で、その背後に高層棟の上層部が見えています。

高層棟の階段からの眺め。敷地は東向きの傾斜地なので(よって全戸東向き)広島市の市街地が望めます。エレベーターはなく階段の上り下りはきついでしょうが、眺めは絶景です。夜景はさぞきれいでしょうね。中央に写っている勾配屋根の住棟は公団住宅で、そちらはオーソドックスなデザイン。ブロックごとに団地のデザインはバラバラで一貫性はありません。というか、様々な設計を試したような印象を受けました。

鈴が峰東アパートの最大の特徴が低層・高層棟の間の空隙です。フォーマル寄りにデザインした路地的空間といったところでしょうか。うーん、もう少し生活感があってよさそうなものですが、ちょっと冷たい雰囲気ですね。先に全戸東向きと述べました。つまり住棟は南北に細長く延び、しかも西側が高層棟なのでお昼を過ぎるとこの空間は影に入ってしまうのです。

また、視線の抜けがなく空間が閉鎖的。近年、少なくとも1990年代以降の集合住宅なら低層棟に隙間を設けて路地的空間から市街地が垣間見えるようにするところです。

しかし現代の視点から見ていくつか難点はあるにせよ、総じて非常に意欲的なデザインで居住性が高いことは確かです。
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