八幡製鐵所分譲住宅群 洞岡村

八幡製鐵所分譲住宅群 洞岡村
福岡県北九州市若松区宮丸1
竣工 1931(昭和6)年
撮影時期 2005年6月
戦前に若松市(現 若松区)が八幡製鐵所の社員のために建設した住宅団地。市原さんの近代化遺産総合リストで存在を知り、見に行きました。賃貸だと思っていたら、『北九州の近代化遺産』のリストには「分譲住宅群」と載っていたのでちょっと意外でした。ここには50棟100世帯分の住宅が密集して建てられたそうです。
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一見すると普通の住宅地のように思えますが、よく観察すると、勾配の大きい切妻屋根が連続している、屋根がスレート葺で古い、住戸間隔が狭いなど、周囲の家並みとは明らかに違う雰囲気が漂っていることに気がつきます。

住宅団地内部の道路。ここをカメラ持ってウロウロするのはさすがに躊躇しますね。幅員は2m程度(目測)なので建築基準法上の2項道路に該当します。築70年以上経た今も当時の住宅がけっこう残っているのは、2項道路がネックで建て替えが難しいからでしょう(セットバックで建築面積が減少する)。他にも法的ネックがいろいろあると思います。おかげで学術的に貴重な住宅が残ったわけですが、住民の方々は不便に感じているかもしれませんね。

狭っ!

私が見た範囲では最も竣工当時の状態を保っている住宅。L字型の換気口や掃き出し窓の斜めの桟が実にユニークです。ここは既に空き家でした。

別の住宅。増改築でかなり形が変わっているものの、菱形の木製窓は残しています。
あとで地図を見て気付きましたが、ここの住宅は1棟に2世帯が入るセミ デタッチド ハウスですね。しかも、それぞれの玄関が反対側の道路に向いているという珍しいプラン。そのせいか、見学時はセミ デタッチドに気付きませんでした。
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一見すると普通の住宅地のように思えますが、よく観察すると、勾配の大きい切妻屋根が連続している、屋根がスレート葺で古い、住戸間隔が狭いなど、周囲の家並みとは明らかに違う雰囲気が漂っていることに気がつきます。

住宅団地内部の道路。ここをカメラ持ってウロウロするのはさすがに躊躇しますね。幅員は2m程度(目測)なので建築基準法上の2項道路に該当します。築70年以上経た今も当時の住宅がけっこう残っているのは、2項道路がネックで建て替えが難しいからでしょう(セットバックで建築面積が減少する)。他にも法的ネックがいろいろあると思います。おかげで学術的に貴重な住宅が残ったわけですが、住民の方々は不便に感じているかもしれませんね。

狭っ!

私が見た範囲では最も竣工当時の状態を保っている住宅。L字型の換気口や掃き出し窓の斜めの桟が実にユニークです。ここは既に空き家でした。

別の住宅。増改築でかなり形が変わっているものの、菱形の木製窓は残しています。
あとで地図を見て気付きましたが、ここの住宅は1棟に2世帯が入るセミ デタッチド ハウスですね。しかも、それぞれの玄関が反対側の道路に向いているという珍しいプラン。そのせいか、見学時はセミ デタッチドに気付きませんでした。
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