江津駅

屋根面をファサード側に見せないよう片流れ屋根の勾配を背後（ホーム側）に向けた上、軒先と袖壁でフレームを作って矩形を強調している。このフレームと横幅いっぱいの水平連続窓、それに見付けの薄い庇が生み出すシャープさは、現在も古びていない。 pic.twitter.com/KYsYPnvHyX

— タケ (@take_all_a) October 27, 2023

ウィキペディアによると江津駅は1920・T9に石見江津駅の名称で開業。これは当時、新潟県に郷津（ごうづ）駅という読みが類似する駅があったためで、1969・S44に郷津駅が廃止された翌年に石見が外れて現在の江津駅と改称された。 pic.twitter.com/Gc9t5aEk6N

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現駅舎は1957・S32に竣工した2代目。鉄道マニア系のウェブサイトで鉄筋コンクリート造との記述が散見されるが、実際は鉄骨造だ。 pic.twitter.com/ihmoO75Siw

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付属建屋は後年に飲食か物販店でも入っていたのか、瓦葺きの庇と嵌め殺しの大きな窓が付け足されている。現在は特に使われていない模様。元の用途は未確認。 pic.twitter.com/eyip1nWHrt

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江津市は人口約2万1千人と山陰地方で最も人口が少ない市である。その割に駅構内が広いのは、山陰本線の他にかつては三江線（2018年廃止）や日本製紙ケミカル江津工場への専用線（1997年廃止）が乗り入れていたから。 pic.twitter.com/YJDM6XD4KP

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さて、先に江津駅は鉄骨造だと述べたが、より正確には通常の鉄骨ではなく鉄道の古レールを使用とのこと。古レール造はホームの上屋や待合所、跨線橋ならけっこう残っているが、駅舎本体の事例は非常に珍しい。https://t.co/xKc249wphF

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やまもとさんのツイートの通り、待合室とトイレを結ぶ廊下（かつては手荷物預かり所）の天井に古レールを目視できた。柱は普通の鉄骨だったので、全ての構造材が古レールというわけではなさそう。 pic.twitter.com/R2xDtExWdz

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一方、待合室は構造材が露出していなくて古レールは確認できず。 pic.twitter.com/wRWiLDVJZ8

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リンク先の記事によると、ゼネコン社員の方が書かれた説明文が待合室に掲示されていたらしい。私の訪問時は見つからなかった。
九州の古レール見て歩き > 江津駅の古レール https://t.co/hjwXuSLbJr

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時間がなくてホームの見学は省略したが、せっかく訪れたのだから入場して「明治四十五年　横河橋梁製作所」刻印入りの跨線橋支柱を見ておけばよかったなあ。

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また、古レール造駅舎が他にも現存するか検索したところ、 @golgodenka さんのサイトで岳南鉄道 吉原駅（静岡県富士市）の駅舎が古レール造との情報が1件だけ見つかった。
GNR > 古レール 岳南鉄道【吉原駅】 https://t.co/GJZwy1J8NT

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【追記】
shigerutanaka さんから「環境デザインマニアック」というサイトに古レール造駅舎が紹介されていると教えていただいた。このサイトの古レールカテゴリはホーム上屋専門だと思い込んで「番外編」コーナーは見落としていた。https://t.co/x0qyeHHSSX

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「環境デザインマニアック」掲載の古レール造駅舎で現存するのは次の4件。二島駅も古レール造だったのか！ いや、江津駅と似ているなとは思っていたが。
早島駅（岡山県早島町）
江津駅（島根県江津市）
二島駅（福岡県北九州市）
伊比井駅（宮崎県日南市）

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