福岡大名ガーデンシティ05 オフィス・ホテル棟 外部
2023・R5年6月にグランドオープンした福岡大名ガーデンシティ(福岡市中央区大名)の写真を上げていく。設計は久米設計・醇建築設計共同企業体。撮影時期は同年1月。#福岡大名ガーデンシティ #久米設計 pic.twitter.com/KRNgEUyPJs
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
北側の前面道路(明治通り)の中央区役所付近からの景観。福岡大名ガーデンシティはふたつのブロックが少しズレた形で重なり、北と南どちらかの壁面が傾斜する。ビルの規模に対して前面道路の幅員は狭いが、傾斜壁が圧迫感の軽減に効いている。 pic.twitter.com/lRQeK9Dnfd
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
オフィスビルが解体されて駐車場となった隣地から見た西立面。 pic.twitter.com/n9GFl7y1Tm
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
福岡大名ガーデンシティはオフィス・ホテル棟、コミュニティ棟、イベントホールの大小3つの建物で構成され、今回紹介するのはオフィス・ホテル棟である。地下1階 地上25階。地上部分は鉄骨造(柱CFT造)。 pic.twitter.com/JX8rIaulZo
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
次は明治通りの東側から見る。左の西鉄グランドホテル(浦辺鎮太郎)は福岡初の本格的なシティホテルとして1969・S44に開業。一方、福岡大名ガーデンシティにはこれも福岡初となる五つ星のハイグレードホテル「ザ・リッツ・カールトン福岡」が入った。撮影 2023年7月。 pic.twitter.com/uGnNjCJesv
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
ふたつのボリュームがズレたデザインについて、福岡大名ガーデンシティ公式サイトでは、江戸時代のかぎ型路地から着想したと説明する。クランク状に曲がっている西鉄グランドホテル前の道路もそのひとつ。https://t.co/OWqUNDmRNL pic.twitter.com/H7ePFniuNA
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
大名の地名から分かる通り、かつてこの辺は福岡城の武家屋敷だった。侵入した敵を迎え撃つため、道路を見通しの悪いかぎ型にした全国の城下町に見られる。大名地区にはかぎ型路地が数カ所残っている。 pic.twitter.com/qr7tx8qhC2
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明治通りから見上げる。 pic.twitter.com/x2szwPVOpR
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時期によっては太陽がモロに反射してめちゃくちゃ眩しい。ドライバーの目が眩んで事故が起きないか気がかりだ。撮影 2023年8月。 pic.twitter.com/FSYOU0PYLR
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
明治通り沿い(北立面)の低層部。撮影 2023年6月。ふたつのボリュームの “裂け目” の下部(1~2階)はトンネル状に空いていて、街区の向こう側と通り抜けができる。 pic.twitter.com/F8dfKZToOn
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
傾斜壁のカーテンウォールの下端。壁面に当たった雨水が垂れるのではないか、と計画発表時のパースを見たときから思っていて… pic.twitter.com/6W6U5F2Yz2
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
小雨が上がったときに現地を訪れたところ、たいした量ではないものの、やっぱり水滴がポタポタと落ちていた。真下はリッツカールトンの車寄せ出口の車路にあたり、歩行者も通る。本降りの際の垂れ方を見てみたいがタイミングがなかなか合わない。 pic.twitter.com/mibxSwieVT
— タケ (@take_all_a) August 20, 2023
このような傾斜タイプは垂直の壁よりも「水幕」が発生しやすいとされており、性能的にはあまりいい意匠とは言えない。
— すえまつ (@nonnonnon19871) August 20, 2023
土砂降りによって水幕が発生し空気孔も排水孔もふさがれてしまうと等圧理論が成立せず、単純に重力と容量で漏水を防ぐしかない。
(汚ったないスケッチでゴメン…) https://t.co/rfQEaIbEZV pic.twitter.com/pAbsURZghi
とはいえ、このような危険な納まりだとまず間違いなく実大試験で水密試験が行われている…はず。だから対応済みと信じてる🥺
— すえまつ (@nonnonnon19871) August 20, 2023
もう一つの懸念としては雪。わずかな凹凸でもそこに雪が載って氷になり、何らかの拍子に落下すると危険なわけだが、これも垂直より危険度が増す。
なんならこっちのほうが…🥺
深夜に作図付きのご教示、ありがとうございます。水密性は当然メーカーが試験したと私も思います。「新建築」によると LIXIL ですね。黄砂などの粉塵が堆積しないよう無目の凸部を排除したとも。これは積雪にも有効でしょう(実際に積もらないと分かりませんが)。
— タケ (@take_all_a) August 21, 2023
福岡大名ガーデンシティのオフィス・ホテル棟の続きで、ここからは南立面の写真を上げる。撮影 2023年1月。この撮影位置の隣地で建築工事が最近始まったので、いずれ視界の左側 1/3 ほどは塞がるだろう。 pic.twitter.com/2OHmfXkWjE
— タケ (@take_all_a) August 21, 2023
手前の建築は統廃合によって2014・H26に閉校した旧 福岡市立大名小学校の校舎。福岡大名ガーデンシティはおおむね運動場だった土地の北半分に建てられた。 pic.twitter.com/5BFcgYk0ia
— タケ (@take_all_a) August 21, 2023
大名小学校は1873・M6に開校した福岡市内では最古の小学校のひとつだった。現存する旧校舎は1929・S4に竣工した鉄筋コンクリート造で、アールデコ調のデザインが施されている。デザインが全く異なる新旧の建築の対比が都市の歴史を物語る。 pic.twitter.com/l6LHB9nOYC
— タケ (@take_all_a) August 21, 2023
閉校後の旧校舎は、「Fukuoka Growth Next(FGN)」という福岡市と民間企業の官民連携によるスタートアップ支援施設に利活用されている。なお、実は FGN は福岡大名ガーデンシティに含まれない。 pic.twitter.com/nASN6PFIHU
— タケ (@take_all_a) August 21, 2023
旧校舎の一部をぶち抜いて通路が設けられ、前述した福岡大名ガーデンシティ オフィス・ホテル棟の貫通通路と併せて、敷地の通り抜けができるようになった(ただし夜間は閉鎖)。 pic.twitter.com/Zx7ULFhoNy
— タケ (@take_all_a) August 21, 2023
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