宮地嶽神社 民家村 2023年1月と近年の状況01
#宮地嶽神社 (福岡県福津市)の話の続きというか、今回が本題。境内の奥の方に「民家村自然広苑」という九州各地と富山県から移築した5棟の民家が建ち並ぶエリアがあるのだが、近年は維持管理が行き届かず損壊が進んでいるのが実情だ。 pic.twitter.com/NX0FI7IIWp
— タケ (@take_all_a) January 25, 2023
そこで初詣の際に民家村の状況を確認するのが、ここ数年の私の恒例行事になっている。移築された民家は次の5棟。合掌造り民家(富山県)、鉤屋造り民家(福岡県)、二棟造り民家(熊本県)、くど造り民家(佐賀県)、高床式平柱小屋(長崎県)。
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では順に見ていこう。まず合掌造り民家(富山県南砺市利賀村から移築)。茅葺きが抜け落ちて下地が露出する酷い状態だが、実はこれでも民家村では比較的マシな方だったりする。撮影 2023年1月。 pic.twitter.com/zEM4AMC5OS
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合掌造り民家の過去の状態も載せる。撮影 2022年1月。 pic.twitter.com/qHesYsXp3a
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合掌造り民家、2021年1月。 pic.twitter.com/ibVMf2AMkj
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合掌造り民家、2020年1月。 pic.twitter.com/gPdfysMKP4
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合掌造り民家、1枚目から順に2020年、2021年、2022年、2023年。茅葺きの欠落が目立つが、近年の進行は割と緩やかである。とはいえ、いつか一気に穴が広がるのではないかと危惧している。 pic.twitter.com/ZdLk4ozbOw
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以前は合掌造り民家は2棟あったのだが、片方は2017年頃に解体されて跡地は礎石だけが残る。写真は同年撮影。このように1棟は解体した前例があるのに、これ以降は損壊が酷くてもなぜか解体に踏み切らない。 pic.twitter.com/TOiZefyhO9
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解体された方の2013年1月の状態。雨漏りの応急処置でブルーシートが被せられた上、民家への接近も規制されていた。 pic.twitter.com/1SdiWOd0Qq
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解体された方にまだ問題がなかった2007年1月の状態。つっかえ棒はこの当時からあった。 pic.twitter.com/lnuVUQNpC0
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合掌造り民家の現地説明板。移築年は1974・S49なので今から49年前、もともとの建築時期は江戸時代としか書かれていない。 pic.twitter.com/KMWx0SLTM0
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各民家の説明文は、文体をですます調に変えた以外は同じ文章が宮地嶽神社公式サイトにも記載されているが、移築前の土地の自治体が平成の大合併前の旧名だったり、損壊のことには一切触れていないといった無頓着さが引っかかる。https://t.co/FI8zxFLTcu
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そして、民家村の中で特に損壊が著しいのがこちらの鉤屋造り民家だ(福岡県小郡市から移築)。申し訳程度に仮囲いとパイロンを立てているものの、横に回れば丸見えだしその気になれば容易に中に入れる。撮影 2023年1月。 pic.twitter.com/hkNqn5Vx7i
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鉤屋造り民家、2022年1月。つまり最も見苦しい部分だけ目隠しした、というわけ。仮囲いに工事費を出すくらいなら解体した方がいいし、宮地嶽神社の財政的に解体費用は大した負担にならないと思うのだが、解体できない事情が何かあるのかねえ。 pic.twitter.com/GUTtmuCQhK
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鉤屋造り民家、2021年1月。 pic.twitter.com/J3ETLzKbJm
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鉤屋造り民家、2020年1月。 pic.twitter.com/YIDX4Hfkzs
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鉤屋造り民家、1枚目から順に2020年、2021年、2022年、2023年。雨水が集中して雨漏りしやすい谷樋の辺りから壊れるという、セオリー通りの過程が観察できる。 pic.twitter.com/WI950IjCul
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鉤屋造り民家が健在だった頃、2007年1月。 pic.twitter.com/kET6pE9xmu
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鉤屋造り民家の現地説明板。移築年は1979・S54なので今から44年前、もともとの建築時期は移築年から約200年前。 pic.twitter.com/h8aSXHkAjR
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