米軍春日原住宅地区の木製電柱
かつて福岡県の春日市と大野城市にかけて広がっていた米軍春日原住宅地区の遺構として、先日述べた「USウォーター標石」に続き、今回は鹿児島本線 大野城駅の西口付近に残る木製電柱を紹介したい。2022年10月撮影。 pic.twitter.com/wKWlCTPhrX
— タケ (@take_all_a) December 25, 2022
春日原住宅地区が返還されて土地の再利用が進む中、大野城駅西口の一画だけ更地のまま放置され、住宅地区にあった電柱が何故か残っていた。この木製電柱は2本1組の2基が現存していたが、kasugath2021 さんという方が2022/11/19付インスタ投稿に1基が撤去されたとコメント。https://t.co/aPVYdaBqym pic.twitter.com/fPujM9ydnS
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(ツイッターでインスタなど他のSNSへのリンクを禁止するというイーロン・マスクのお触れは、事実上撤回されたんだよねえ?)
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木製電柱は存在が比較的知られているものの、意外とツイッターでの言及は少なく、検索ワードをあれこれ変えて検索しても、ツイッター上では1基撤去の情報は見つからなかった。残る1基が12月末の時点で無事かどうかも分からない。 pic.twitter.com/au2FCZQsEv
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というわけで、大野城駅のお近くの方かどなたに現状を報告していただけたら幸いである。 pic.twitter.com/TViwNaWs92
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板付基地に所属する米兵が暮らしていた春日原住宅地区の木製電柱と、春日市上空あたりを旋回して福岡空港(← 旧米軍 板付基地 ← 旧陸軍 席田飛行場)へアプローチする旅客機。 pic.twitter.com/eDZHPXyd0u
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板付基地や春日原住宅地区が日本に返還されたのは1972・S47年。私が子どもの頃は福岡空港ではなく板付空港と呼ぶ人がまだ多かった。なお、福岡空港の敷地内には今も米軍の施設が存在しており、完全な返還ではない。 pic.twitter.com/jlrEQ4opQc
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参考記事:NHK福岡放送局 > 福岡空港の中の米軍基地 https://t.co/s66L54LPWK
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今昔マップのキャプチャに木製電柱などの位置を加筆。
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左:1972・S47年発行の地形図(当時の駅名は白木原)。
右:最新の地理院地図(「春日公園」は住居表示)。
この画面のURL → https://t.co/F9XryaR1Gu pic.twitter.com/tzsSlo2nz9
春日原住宅地区が現役だった1961・S36年の航空写真。国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスからトリミングして引用。件の木製電柱の地点には、米軍住宅がゆとりを持って並んでいる様子が読み取れる。 pic.twitter.com/cYACaYvnjq
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同地点の現況。Googleマップ写真モードのキャプチャに加筆。春日原住宅地区の大野城駅周辺には九州大学筑紫キャンパス、公立の小中学校や高校、公団(現UR)春日公園団地などが建っている。九大キャンパス内にも米軍時代の痕跡が少し残るらしいが、私は見ていない。 pic.twitter.com/Mjm1eKhj48
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なお、大野城市が2021・R3年に実施した埋蔵文化財調査にて、この区画から春日原住宅地区時代の重油タンクと水道管が発掘された。保存したかどうかは未確認。
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“発掘”された米軍基地 | NHK https://t.co/gKjYUfsg1L pic.twitter.com/i1zRY9JZ29