「炭坑の詩(やまのうた)」
#直方市石炭記念館 (福岡県直方市)で開催された企画展「炭坑の詩(やまのうた)」を先日拝見してきた。会期は2022/1/21〜3/6。 pic.twitter.com/VnU0lykvYy
— タケ (@take_all_a) February 24, 2022
全国の炭鉱労働者やその家族が詠んだ「炭鉱俳句」を集めて1965・S40に出版された『燃ゆる石』という句集がある。同展は句集から選んだ36句をその内容にマッチした写真と組み合わせて展示するというユニークな切り口の企画展だ。 pic.twitter.com/91Fl69rHcs
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具体的にはこういう展示方法。1枚の写真に呼応する2句を並べている。館内は撮影可だが全部載せるのはマズいので少しだけ紹介したい。これは採炭現場を詠んだ句。元旦を意味する初日(はつひ)の季語から炭鉱が年中無休で操業していたことが分かる。 pic.twitter.com/e2MNAwpx33
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私が特に感銘を受けたのがこの2句。夜に赤く浮かび上がるボタ山の姿を写実的でありながら味わい深く詠んでいる。註:ボタ山は石炭を選炭した後の捨て石を積んだ場所。残った低品質の石炭が自然発火を起こしていた。 pic.twitter.com/w1OxukOwZ2
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これなども炭鉱ならではの俳句だ。炭鉱の街に押し寄せる合理化・閉山の波が読み取れる。 pic.twitter.com/0i7ftgdgBG
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石炭記念館の八尋館長はSLの機関助士でいらしただけに、石炭車(石炭を輸送する貨車)に関わる句と写真も選ばれている。右は俳壇の重鎮 高浜虚子の句。季語が無い?と思って調べたら「石炭」は冬の季語のようだ。 pic.twitter.com/UlQhKtjDWA
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句集『燃ゆる石』は直方出身の俳人 野見山朱鳥(のみやまあすか、1917・T6〜1970・S45)が編集した。この機に調べて知ったのだが、高浜虚子に師事して彼から高く評価された有名な俳人とのこと。写真は『燃ゆる石』の表紙(コピー)。 pic.twitter.com/i0SWeeBnJo
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参考記事:直方谷尾美術館 > 野見山朱鳥-炭鉱俳句集「燃ゆる石」より- https://t.co/If5SJrWzxN
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西日本シティ銀行 > ふるさと歴史シリーズ「博多に強くなろう」> No.69 野見山朱鳥 https://t.co/1Ozj9yjgwo