若戸大橋が国指定重要文化財に
2021年11月に文化庁が発表した文化審議会の建造物に関する重文・登録有形文化財の答申について、いろいろ興味深い内容のうち、福岡県民としては何と言っても #若戸大橋 (竣工 1962・S37)の国重文指定が最大の驚きだった。 pic.twitter.com/ARdheHcSxN
— タケ@ALL-A (@take_all_a) November 21, 2021
戦後早い時期の長大橋では2020年に西海橋(長崎県西海市・佐世保市、1955・S30)が国重文に指定されたので、いずれは若戸大橋もと漠然と予想はしていたものの、こんなに早く指定されるとは思わなかった。 pic.twitter.com/RbKXHlbNBu
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アーチ橋の西海橋と吊り橋の若戸大橋、どちらも長大橋建設の原点といわれるが、構造形式の観点からは若戸大橋の方が後の関門橋や本四連絡橋に繋がる直接的な原点に位置づけられる。というわけで、自分がこの数年間に撮った写真から若戸大橋を紹介したい。 pic.twitter.com/GuPuiU0z8F
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改めて説明すると、若戸大橋は福岡県北九州市の洞海湾を横断する吊り橋で、1962・S37に竣工・開通した。洞海湾沿岸は北九州工業地帯であり、架橋にあたって大型船舶が航行できるよう海面から橋桁までの高さを確保する必要があった。 pic.twitter.com/JnoOKFlfxo
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若戸大橋の基本的な寸法は次の通り。橋本体の全長627m、アプローチ道路を含めた全長 約2100m、最大支間長367m、主塔高 84m、桁下高(海面からの高さ)約40m。 pic.twitter.com/Hp1vaVeCCy
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若松に停泊中のタグボートと若戸大橋。 pic.twitter.com/4YsqfMqKEO
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若松区の高塔山展望台からの景観。手前が若松区で対岸が戸畑区。この両区を繋ぐので若戸大橋という。北九州市は門司・小倉・戸畑・八幡・若松の五市が1963・S38に合併して成立した。若戸大橋開通の翌年が北九州市の誕生で、橋は市のシンボルとなる。 pic.twitter.com/Y1yLbiaQBB
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特に戸畑・小倉・門司と若松の陸路での往来は、若戸大橋が無ければ洞海湾を大きく迂回しなければならず、交通上、橋の存在は極めて重要だ(現在は海底トンネルもある)。ここまでの写真はすべて若松側から見た若戸大橋。 pic.twitter.com/3Tgbdwgikm
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ここからは戸畑側。若戸大橋の完成以前、人々は洞海湾の横断を渡し船に頼っていたが、1930・S5の転覆事故で73人が亡くなる。この事故をきっかけに橋やトンネルの建設が構想されるも戦争で中止に。因みに若戸大橋の開通後も渡し船は維持されている。 pic.twitter.com/B9yeIjoxpS
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戸畑駅北口から若戸大橋に向かう道路の景観。 pic.twitter.com/aAMBYBWXjD
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戸畑のまちなみと若戸大橋。左は昔のカフェー建築と思われる(現存せず)。 pic.twitter.com/iaapL9XUfk
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橋の若松側橋台の内部には若戸大橋展示室(アビュレッド・ブリジアム)という施設があるのだが、今のところ学校の社会科見学や技術者の研修など限定的な公開にとどまっている。重文指定をきっかけに公開の機会を増やしてくれるか、一般公共施設への移転を期待したい。 pic.twitter.com/8hs1EhUjwp
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文化庁の発表や報道を読む限り、重文の指定範囲にアプローチ道路も含むのかどうかハッキリしない。この部分が無ければ橋を渡れないので当然含まれると思うのだけど。 pic.twitter.com/7wwhBua3VR
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若戸渡船の船上から見た若戸大橋。 pic.twitter.com/pAuYx4W1Uo
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若戸渡船と戸畑側の船着き場。若戸大橋のアプローチ道路が橋台の背後に隠れているので、ちょっと違和感のある光景に見える。 pic.twitter.com/Cy2ZC9JQtR
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以前に出したが、若松から戸畑に向かう若戸渡船の船上で撮った動画を再掲しておく。このときは洞海湾を航行する船舶を避けるため、通常とはやや異なる航路を辿っている。https://t.co/Wq7YzUybhg
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