須崎公園01
福岡市中心部の天神地区には警固公園、天神中央公園、 #須崎公園 という3つの公園がある。このうち須崎公園は（仮称）福岡市文化拠点施設の建設に併せて行われる再整備のため、2021・R3年8月に閉鎖された。写真は同年9月。 pic.twitter.com/1C4NC3M9hu
— タケ@ALL-A (@take_all_a) October 6, 2021
福岡市の天神は百貨店をはじめとする商業施設やオフィスビルが集まる九州一の繁華街として知られるが、須崎公園が位置する天神の北側（いわゆる北天神）は、主にオフィスとマンションが建ち並ぶ比較的閑静なエリアだ。 pic.twitter.com/svBz0BbAqi
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また、須崎公園の中には福岡市民会館（村田大旗建築事務所、1枚目）と福岡県立美術館（竣工時の名称は福岡県文化会館、佐藤武夫設計事務所 / 現 佐藤総合計画、2枚目）がある。両施設と公園は、昭和30～40年代に市民の文化活動の中心地として整備された。 pic.twitter.com/79NtFx2Jln
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福岡市民会館は1963・S38に、福岡県文化会館は1964・S39に竣工。須崎公園は順次整備が進んで1968・S43に完全な形で開園した。写真は公園閉鎖時まで残っていた案内図で、開園当時のものか、そうでなくても昭和期の作製と思われる。 pic.twitter.com/Zz7FQOETqv
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以下、須崎公園が閉鎖される直前の2021年7月に撮影した写真を交えながら述べてゆく。開園から半世紀。須崎公園は大きな改修がなされず、開園当時の面影を色濃く残したまま現在に至った。 pic.twitter.com/3tosMD5EdF
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福岡市は老朽化した市民会館を公園内で建て替えることを決定する。簡潔に言うと市民会館と公園緑地の一部が入れ替わることになる。1枚目：完成予想パース（市の公式発表資料から）、2枚目：Googleマップ3Dモードで見た現況。 pic.twitter.com/Z03kG0QuzS
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公園内での建て替えは用地買収が不要な上、既設の市民会館は休館せずに済むので利用者の不利益もない。これ自体は適切な計画だと思う。しかし、市は園内の樹木の大半を伐採する意向だったことから、樹木の保存を求めて一部市民が須崎公園再整備の反対運動を起こす。 pic.twitter.com/UtDa4Bucoz
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今昔マップで見た須崎公園周辺。左は1970年代の、右は近年の国土地理院空中写真。50年間の樹木の生長ぶりと、樹木以外は園内に大きな変更がないことが見て取れる。
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この画面のURL https://t.co/W7nc0s6dxn pic.twitter.com/r79GTuWzF0
この異議申し立てを受け、市は伐採範囲の再検討を始めて7月に閉鎖予定だった公園閉鎖を延期するも、8月に入って閉鎖に踏み切る。そして10/5に最終方針を発表。
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福岡市：令和3年10月 拠点文化施設及び須崎公園の整備について（お知らせ） https://t.co/od2GX1lh7i 注PDF pic.twitter.com/ope1ngEVYJ
それによると須崎公園の樹木397本中、101本を現在の場所で、217本を移植して残す、病害虫等で移植困難な79本は公園のベンチなどに活用する。さらに新たな樹木も植えて再整備後は700本になる。 pic.twitter.com/hYckNFaiOk
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現状維持を求める公園保存派の方々はこの方針に納得しないだろうが、伐採ありきだった当初計画を変更させ、市から一定の成果を引き出したことを私は評価したい。 pic.twitter.com/XPyccq6mxW
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念のためにいうと、私は文化拠点施設建設と公園再整備に賛成で、樹木の伐採は必要な範囲内でやむを得ないと考える。とはいえ、可能な限り樹木の保存に務めるべきだろう。 pic.twitter.com/qxGTI7SZOr
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大樹の所有者に対してこれを保存樹に指定するなど、市は民間に木を守るようお願いしており、最近刊行したブックレットでも保存樹関係にページを割いている。その一方で市有地の木は躊躇無く伐採するようでは示しがつかない。 pic.twitter.com/ayVqedRlAE
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須崎公園の木は保存樹ではないというのが市の理屈だったのだろうけどね。 pic.twitter.com/QgJYhM4ZLC
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講釈はこれで終わりにして、後は閉鎖前の写真と私の述懐を少々。前述の通り須崎公園は商業施設から離れており、警固公園や天神中央公園に比べると寂れていた。しかもゴミが散らかっていた上、アルコールの空き缶が目立った。これは福岡ボートが近かったためと言ってよかろう。 pic.twitter.com/fIZkGNvWll
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ただ、私は県立美術館を訪れる際に通り抜けるくらいしか須崎公園を見ていないが、それほど酷い雰囲気ではなかった。須崎公園はお年寄りが多かったと語る人もいるが、若者や親子連れも決して少なくなかったよ。 pic.twitter.com/9OL50bkf7o
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そうそう、園内で人物写真を撮影する若者グループをよく見かけた。たぶん写真学校の学生が課題で撮っていたのだと思う。モデルはいつも若い女性だったが、同級生なのかそれともプロにお願いしたのだろうか。 pic.twitter.com/9x96LMQBmx
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移植する217本のどれだけが生き残るか分からない。ところで移植した木は文化拠点施設の完成後、公園に戻すのかな？ たぶん移植先でそのままだと思うけど（移植先は現時点で未発表）。 pic.twitter.com/sWiViLHIhN
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79本は病害虫の被害などで移植困難とのことだが、では今まで危険な樹木はそのままだったのかというと、切り株をいくつか見つけたことから、きちんと伐採していたようだ。倒木による人身事故は起こり得るので、危険な木は速やかに切るのが望ましい。 pic.twitter.com/ptqaF4cGyv
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須崎公園の植栽は樹木と芝生が中心だったが、正門には花壇もあった。 pic.twitter.com/zzimWhn6uk
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花壇の花。これはアガパンサス。← 名前はGoogleレンズで特定しましたｗ 合っているはずだが、もし間違っていたらごめんなさい。 pic.twitter.com/doiv4ULMNB
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アガパンサス越しに見た噴水の尖塔と県立美術館の塔屋。 pic.twitter.com/u6i37IXznb
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1枚目：アンゲロニア。2〜3枚目：センニチコウ。 pic.twitter.com/nmZ1lIMRwD
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花なんて普段撮らないので下手くそな写真を晒すのは恥ずかしいが、須崎公園の記録を残す意味で上げておく。 pic.twitter.com/59sZk5MH2T
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立て札によると、花壇は高校生がお世話をして、ホームセンターの「グッデイ」が提携していたようだ。つくば開成 福岡高等学校は須崎公園に隣接する建物に入っている通信制高校。 pic.twitter.com/Oy0Qso1TWj
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