「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」02
福岡県北九州市で2021/4/29~5/9に開催された「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」の続き。八幡東区の東田地区に展示された各作品を紹介していく。まずはスペースワールド駅前の高架下から、チェ ジョンファ 崔正化 CHOI Jeong Hwa《Gardening》。 #北九州未来創造芸術祭 #choijeonghwa pic.twitter.com/BOhQQqpCnE
— タケ@ALL-A (@take_all_a) May 15, 2021
チェ ジョンファは韓国を代表する現代アート作家だ。作風は「日常の事物から着想を得て、強烈な色使いとダイナミックな造形で“非日常”を作り上げる」(下記リンク先より)。
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Casa BRUTUS > 現代アーティスト、チェ・ジョンファの個展が開催。 https://t.co/GhcXoZyk2H pic.twitter.com/udGbwbfVHh
今回チェが出展したのは野菜や果物を拡大したバルーンのオブジェ。高架下空間に色とりどりの巨大な野菜や果物が揺れながら佇む様子はなかなかシュールだった。スペースワールド駅は東田地区の玄関口にあたる。芸術祭を見るつもりがなかった人にも興味を持ってもらうに十分なインパクトを与えただろう。 pic.twitter.com/XPq2nfBMEE
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野菜と果物は自然の恵みを、バルーンは空気で膨らませることから大気の存在 / 気候変動の問題に目を向けさせる狙いがあるそうだ。 pic.twitter.com/9xoOwYOtaJ
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そういえばチェ ジョンファの作品は瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)でも見たことがあったな。タイトルは《太陽の贈り物》。場所は小豆島の土庄港=香川県土庄(とのしょう)町。 pic.twitter.com/WoFPTgRkVF
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「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」、次は東田大通り公園の野外作品から、淀川テクニック 左《北九州のフクロオオカミ》、右《北九州のドードー》。 #淀川テクニック pic.twitter.com/TB8ranBPcd
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淀川テクニック(現在は柴田英昭単独のアーティスト名)は、大阪を拠点に淀川の河川敷のゴミで立体作品を作ることから作家活動をスタート。各地における作品もその土地で収集したゴミを素材にしている。 pic.twitter.com/HiTQ4VImkL
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今作もボランティアと共に北九州市小倉北区の藍島(あいのしま)で収集したゴミ / 漂着物を利用。https://t.co/Fz5S8b5909
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題材にしたドードーとフクロオオカミは、どちらも人間によって絶滅に追い込まれた動物だ。その姿をゴミで形作ることによって、一見ユーモラスな見かけながら環境問題や人間の行為に警鐘を鳴らしている。写真は《北九州のドードー》。 pic.twitter.com/BzgnUCR1Pr
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《北九州のフクロオオカミ》 pic.twitter.com/yYNRna1E3h
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《北九州のフクロオオカミ》 pic.twitter.com/0x15KvGcMd
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淀川テクニックについても、瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)で《宇野のチヌ》という作品を見たことがある。彼の代表作。場所は岡山県玉野市の宇野港。 pic.twitter.com/nq0b2sEXR7
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福岡県北九州市で開催された「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」、東田大通り公園の屋外作品の続き。奥中章人《INTER-WORLD/SPHERE: The three bodies》。人が入れるくらい大きなバルーンが3基、芝生の上に置かれている。 pic.twitter.com/w9pv1gisXP
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これは、二酸化炭素の増加による気候変動が問題となる中、体験を通して目に見えない大気と人間の関係を可視化した作品とのこと。 pic.twitter.com/OoVCNy77XL
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私は内部に入らなかったが、風や中の人の動きでユラユラと揺れる淡い色のバルーンを眺めるだけでも、なかなか面白かった。この淡い色合いは、大気のバランスの脆さや儚さを感じさせる。 pic.twitter.com/IqJ8S1Bj0l
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右奥は八幡製鉄所 東田第一高炉の遺構。かつて北九州市は煤煙による大気汚染などの公害が深刻化し、その解決を求めて市民運動が起こったという歴史がある。 pic.twitter.com/mtEipiSc2j
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団塚栄喜《Medical Herbman Cafe Project》。環境保護のテーマにおいては、植物の利用は視覚的に分かりやすいように思える。しかしそこは芸術祭の出展作品、何重もの捻りを加えたユニークなものだった。 pic.twitter.com/370Gvhwz8j
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ハーブマンとは植物(薬草)の植え込みで描いた一種の地上絵だ。グランドレベルだと全体像が捉えにくいため、仮設の展望台が用意された。 pic.twitter.com/zYhjKgRnPh
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展望台から見たハーブマンの全身。人が〈大の字〉に寝そべった形でハーブ畑が作られている。 pic.twitter.com/jqQCD6KFwH
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ハーブマンの手と足、そして股間w pic.twitter.com/QohCrosRtK
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薬草は東田大通り公園に自生するものだそうだ。 pic.twitter.com/aWgWAA9jzC
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薬草を植えた箇所の一覧図。人体の各部位に効果がある薬草を、ハーブマンのそれぞれ対応する部分に植えている。1枚目はおそらく過去作のバージョンで、2枚目は北九州バージョン。 pic.twitter.com/bZZTJbq4e1
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コンテナ内のカフェではハーブ畑の薬草でいれたハーブティーを販売。その収益がハーブマンの旅の原資となる。そこまで含めて《Medical Herbman Cafe Project》という作品を成している。 pic.twitter.com/y4aMaeHjv8
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カフェの客席と、そのテーブルに彫られた小さなハーブマン。 pic.twitter.com/YYmnCrKUOJ
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私はカフェでたんぽぽ茶とヨモギ揚げパンをいただいた。たんぽぽ茶を選んだのは、第二次大戦中の欧州でコーヒーの代用品としてたんぽぽコーヒーが飲まれたということを知っていて、どんな味なのか興味があったから。 pic.twitter.com/f6XJdgX81M
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たんぽぽコーヒーは本物のコーヒーと麦茶の中間のような味で当時は不評だったらしいが、実際に飲んだたんぽぽ茶は、麦茶と玄米茶の中間的な味で美味しかった。たんぽぽコーヒーとたんぽぽ茶の違いはドリップと煮出しの差? どちらも葉ではなく根っこを使う。
— タケ@ALL-A (@take_all_a) May 20, 2021
参考記事:Pen magazine >「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」に現れた「ハーブマン」ついて、ランドスケープデザイナー・団塚栄喜が語る。 https://t.co/tQTY5SMNZD
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