「思い出の旧国鉄勝田線」展
福岡県宇美町の宇美町立歴史民俗資料館で開催中の企画展「思い出の旧国鉄勝田線」を見てきた。会期は2021/3/26〜5/5。 pic.twitter.com/9bkbFQ4Az9
— タケ@ALL-A (@take_all_a) April 29, 2021
勝田線は吉塚駅(福岡市)と筑前勝田駅(宇美町)を結んでいた路線である。路線長は13.8km、駅数は7、非電化単線のローカル線で、国鉄末期の1985・S60に廃止となった。 pic.twitter.com/vmQRdqxIud
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「思い出の旧国鉄勝田線」展では、宇美町立歴史民俗資料館が所蔵する筑前勝田駅や宇美駅の駅名標、時刻表、廃止時のさよなら列車のヘッドマーク、切符類といった史料、現役時代の写真(香椎線を含む)などが展示された。 pic.twitter.com/pJvhddRs0M
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入場券が昔の硬券を模したものだったり、筑前勝田駅の改札口の木製枠(路線廃止時にこんなものまで収集したのには感心する)を企画展示室入り口に設置したりなど、資料館側に鉄オタがいるのか、マニアックな演出も見られた。 pic.twitter.com/kChw4R6z0v
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ただし、展示物を撮影してもよいがネットに上げるのは不可なので、内容を見せることはできない。最近はネット公開OKの博物館が増えている中でこの対応は残念。通りでツイッターに写真が出ていないと思ったよ。
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小規模な公立博物館が企画展を行うこと自体、予算や人員的に難しいのは分かる。その上であえて言うが、ネット公開不可の他にも不満な点があった。端的に言えば説明不足だ。
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路線の歴史については年表1枚、石炭輸送路線の役割は全盛期の写真や地図の展示で済ませ、解説文は全く無し。所蔵する鉄道の史料を並べただけで、勝田線の歴史や宇美町発展との関係を体系的に説明しようとする意識がない。
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どうやら本展は『新修 宇美町誌』刊行記念という位置づけで、「勝田線の詳細な歴史は新しい町誌に書いてあるからぜひ読んでね」ということらしい。会場での説明不足は意図的かもしれない。
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会期末に地元紙が取材した以外に対外的なPRが見られないことから察するに、本展は現役時代の勝田線を知っている町民向けの回顧展、および新しい町誌の販売促進キャンペーンの一環といったところかな。
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結局、私が一方的に過大な期待を抱いて肩すかしを食らっただけの話。個人的には、勝田線の前身である筑前参宮鉄道時代の観光パンフレットが見られたのが一番の収穫だった。この一点だけでも見に行った甲斐はあった。
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旧社名「筑前参宮鉄道」の由来で、運炭線とともに重要な役割だった参詣路線の目的地のひとつである宇美八幡宮。宇美町立歴史民俗資料館はこの隣に建っている。 pic.twitter.com/1gN8iRxLM8
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