2021年2月 島根・鳥取旅行04 現代建築
2021年2月の島根・鳥取旅行。島根県美の菊竹清訓展の会期中にできるだけ上げていきます。現代建築編の第4回は菊竹清訓・安田臣・高松伸の三氏以外が設計した建築から、島根県立八雲立つ風土記の丘(八木章 / 公共建築設計事務所、1972・S47、島根県松江市)。 pic.twitter.com/smMIJYdeUd
— タケ@ALL-A (@take_all_a) March 11, 2021
八雲立つ風土記の丘は、松江市の大庭地区・竹矢地区という史跡や寺社が集中するところに建てられた歴史資料館だ。直角三角形を伏せたような形状で、公式サイトによると前方後円墳を模しているとのこと。ただし、円墳に相当する部分はない。 pic.twitter.com/OezvWpTONs
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かっこいいぜ。なんかこう、ウルトラホーク1号っぽくない? pic.twitter.com/WiOgDBuBPy
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中央の塔屋は展望台。 pic.twitter.com/3PYISjv1A0
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中心を通っている外部階段で展望台にアクセスする。 pic.twitter.com/pSgczGrshb
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展望台と、そこからの眺望。 pic.twitter.com/YYNESRBSpJ
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内部の展示室は改修されたようで、空間から建物形状は読み取れない。それが分かるのは廊下の部分。 pic.twitter.com/ZSNjn7DD9L
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和鋼博物館(宮脇檀、1993・H5、島根県安来市)。住宅作家として有名な宮脇さんが設計した数少ない公共建築。宮脇さんの実作を見るのは初めて(個人住宅は見学できないから)。 pic.twitter.com/ELkeMP378b
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島根県は昔からたたら製鉄が盛んだった地域で、その鉄を出荷した場所が安来(やすぎ)港。和鋼博物館は、たたら製鉄や安来の歴史に関する資料館だ。 pic.twitter.com/svzNgViSqN
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建築デザインはポストモダン。写真で見る限りは「宮脇さんにしては何だかな」って印象だったが、実際に訪れると、たたら製鉄や港湾の歴史性、周囲の景観、海に近い環境を熟考した設計だと分かった。さすがに上手い。 pic.twitter.com/9SH5cT85gG
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外装は耐候性鋼板(コールテン鋼)。たたら製鉄の歴史を示すとともに、塩害対策の意味もある。外部をぐるっと見て回った範囲では劣化は確認できなかった。高松さんとは大違い。 pic.twitter.com/9ZQVcP8aIY
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この造形は最初戸惑ったが、あの「もうびいでぃっく」を設計した人だからね。屋根葺き材はチタンかな。頂部の飾りは風向板で、形は勾玉や雲をイメージしたもの(公式サイトより)。 pic.twitter.com/6mgvzfqFC9
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エントランスホール。住宅では「ブルーボックスハウス」のような鮮やかな色使いを見せたが、ここでも特に床タイルに目を奪われる。製鉄の火のイメージだろうか。 pic.twitter.com/36qvH9EuZ2
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和鋼博物館の展示がまあ実に濃密なのよ。産業遺産クラスタや刀剣クラスタは絶対に行くべき。時間の都合で泣く泣く駆け足で見て回ったが、できれば2〜3時間ほどじっくり見学したかった。 pic.twitter.com/mog3D0AhN4
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たたら製鉄における製鉄所で、『もののけ姫』に描かれたことでも知られる「たたら場」の模型。 pic.twitter.com/7vuRASZivz
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菊竹さんを島根の公共建築に起用した田部長右衛門(23代)知事の田部家も、たたら製鉄を担った一族だった。田部美術館の屋根形状は、このたたら場をイメージしたものだという。なるほどね。ちなみに田部美術館の屋根もコールテン鋼。 pic.twitter.com/9vHLRE6J0c
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2021年2月の島根・鳥取旅行、現代建築編 第4回の続き。今回は鳥取県倉吉市を初めて訪れた。倉吉市庁舎(丹下健三 + 岸田日出刀、1957・S32)。竣工年は1956との記述もあるが、丹下都市建築設計の公式サイトには1957と載っているのでそれに従った(年と年度の混同か?)。 #丹下健三 #倉吉市庁舎 pic.twitter.com/3ZS6ukclAQ
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倉吉市庁舎の竣工は香川県庁舎(1958・S33、香川県高松市)の前年で、意匠も共通性が見られるが、バルコニーを比べても全体として倉吉の方はかなり控えめな印象。とはいえ、細部は昭和モダンテイストに溢れている。3枚目は議場。 pic.twitter.com/cjg6ecy7CZ
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階高が低く、水平性が強調されたプロポーション。耐震ブレースでその水平性がやや損なわれてしまったが仕方ないか。写真は南立面。 pic.twitter.com/sOn4HbBbX6
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東立面。階高が低い上に梁せいが大きいので、東側エントランスはかなり圧迫感がある。このピロティはたぶん本当に通行のためだけで、「民主主義の象徴」の役割は上部のバルコニーや後述する市民ホールに持たせているのだろう。 pic.twitter.com/2vd681iLqO
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西立面。市民向けのエントランスはこちら。 pic.twitter.com/ALodpxLYwF
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西側エントランスから市民ホールと名付けられた吹き抜け空間に入る。向かって左側(市街地に面する北側)は後年に増築されており、竣工時より開放感は薄れている。 pic.twitter.com/wAOBNSXDbv
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敷地は北向きの傾斜地で、市民ホールから倉吉市街地の南面を見下ろすことができる。倉吉市庁舎はこの市民ホールからの眺望を優先した設計だと分かる。 pic.twitter.com/YfxnwCWCv5
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倉吉博物館(日建設計、1973・S48、鳥取県倉吉市)。倉吉市庁舎のすぐ近くにあるが、時間がなくてスルーした。 pic.twitter.com/e417UzTSuN
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円形劇場くらよしフィギュアミュージアム / 旧 倉吉市立明倫小学校円形校舎(坂本鹿名夫、1955・S30、鳥取県倉吉市)。坂本鹿名夫(かなお)は校舎をはじめ多数の円形建築を手掛けた建築家だ。旧明倫小学校のそれは現存する最古の円形校舎とされる。 pic.twitter.com/lYdPzPsl5o
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この円形校舎は、1976・S51に明倫小学校が移転した後は公民館や事務所として使われ、2006・H18に老朽化のため閉鎖。一度は解体が決まったものの、フィギュアミュージアムに再生されて2018・H30にリニューアルオープンした。 pic.twitter.com/rLlKQqQN3X
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倉吉市には「ねんどろいど」等で知られる大手フィギュアメーカー「グッドスマイルカンパニー」の工場が進出した。同社の製品をはじめとするフィギュアやプラモデルの展示、サブカルチャーの発信拠点として、今では倉吉市の観光名所になっている。 pic.twitter.com/LIDPcJCSpk
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エントランスの増築部以外はほぼ竣工時の外観に修復されたようだ。 pic.twitter.com/JzyltexJjC
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内部の階段と廊下。内装はやり替え。螺旋階段の周囲の竪穴区画は新設(昔は無かった)。 pic.twitter.com/lf1D8LDa1f
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螺旋階段。 pic.twitter.com/lQrRKKeGNE
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一部屋だけ小学校当時の教室が再現されている。 pic.twitter.com/BaKpXPohHs
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それ以外の部屋はフィギュアやプラモデルの展示室などに。 pic.twitter.com/29wlbXn1t5
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フィギュアやプラモデルの展示物。アニメ、ミリタリー、食玩など色々。 pic.twitter.com/8SVm6kROpl
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倉吉パークスクエア(シーザー ペリ + 大建設計、2001・H13、鳥取県倉吉市)も時間が無くてスルー。チラ見さえできなかった。 pic.twitter.com/4ifEX89z4S
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