折尾駅 新駅舎 01 供用開始(2021年1月)
#折尾駅 (福岡県北九州市)の高架化事業に伴い解体された旧木造駅舎に代わる新駅舎が、2021・R3年1月2日から供用開始となった。新駅舎は、Y字状に分岐した鹿児島本線(左)と筑豊本線(右)の高架の間に建てられた。1月中旬に見てきたので報告する。 pic.twitter.com/ynYO3LQkMW
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
この空き地は地上を通っていた筑豊本線の旧線跡で、新駅舎は旧線上に位置する。今後は仮駅舎の解体と駅前広場の整備が行われる。 pic.twitter.com/SwU8K6aqv8
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
仮駅舎の壁面に、JR九州社員によるメッセージが描かれていた。 pic.twitter.com/MLGHjSwK0P
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
仮設通路の屋根や仮囲いがまだ残っていて引きが取れないため、新駅舎を正面から捉えるのは難しい。この写真は超広角レンズで撮って強引にアオリ補正した。 pic.twitter.com/47bV09E5Ct
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
折尾駅の新駅舎は、旧木造駅舎が竣工した1916・T5当時の姿を、鉄骨造に置き換えて可能な限り再現している。ただし、新駅舎の2階にあたる部分に部屋は存在せず、大きな屋根裏空間が広がっているだけ。従って法規上は1階建てである。 pic.twitter.com/u6Dqia92og
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
地元市民は新駅舎の2階に何らかの公共スペースを要望していた。しかし、旧駅舎を再現した2階部分はかなり狭く、エレベーター(EV)と階段で居室面積はさらに減少する上、EV・階段が1階の平面計画に制約を及ぼすことなどから、2階の設置は断念したと思われる。 pic.twitter.com/SEa9HPdKlP
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
2006・H18に撮影した旧駅舎(2013・H25解体)。折尾駅は鹿児島本線と筑豊本線の結節点だが、明治時代に当時の九州鉄道と筑豊興業鉄道がそれぞれの路線を開業した当初は、別々の駅に分かれていた(初代折尾駅)。 pic.twitter.com/bZ4czi372X
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
そこで乗り換えの利便性を図るため交差部分に共同の駅を設けることになり、最初の共同駅(2代目折尾駅)が1895・M28に、3代目の駅舎は1916・T5に完成した。2021・R3年1月に供用が始まった新駅舎(完成は前年)は4代目になる。 pic.twitter.com/DATQdMSxs2
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
新駅舎と高架の取り合い。 pic.twitter.com/8psRH6UlGK
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
出入り口の横に設置された新駅舎の駅名標。小さいし簡素なデザインだ。竣工当時の姿を再現する方針を掲げた関係で、大きくて目立つ駅名標は避けたのだろうか。 pic.twitter.com/cKBeNbFAWE
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
屋根の棟飾りは、旧駅舎解体時に残っていたものは再利用した上で、失われた分については新たに製作している。 pic.twitter.com/sCUATc7pJv
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
ここから内部。新駅舎の待合室も旧駅舎のデザインが一部再現されている。具体的には天井・壁面の装飾、柱と下部のベンチ。 pic.twitter.com/oz653GICtb
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
旧駅舎の待合室(2006・H18撮影)。内外部とも最期は淡いピンクに塗られていた。塗り替えや改修が何度も繰り返されており、竣工当時の色の特定は困難だったようだ。 pic.twitter.com/HmoD01U3Cl
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
北九州市 折尾総合整備事務所が作成した新駅舎のリーフレットによると、新駅舎の室内装飾を緑色にしたのは旧駅舎の装飾の塗膜を調査した結果に基づく。ただ、9層に塗り重なった塗膜のうち緑は2層目で、1層目が茶色の箇所もあったとのこと。 pic.twitter.com/s910GxmDdu
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
つまり、かつて旧駅舎に緑が塗られていたことは間違いないものの、その時期が竣工時や大正時代だったかどうかは特定できていない。外壁色は内部装飾に合わせて決めたようだが、色については竣工当時の再現といえるか分からないのが実情である。 pic.twitter.com/re9fS3dXej
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
待合室の円柱も旧駅舎の再利用。よく見ると旧駅舎時代に荷重のせいで微妙に曲がっていたことが分かる。新駅舎は鉄骨造なので、移設された柱は装飾であって荷重は負担していない。 pic.twitter.com/f2GM75aEnR
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
円形ベンチは旧駅舎の最期はひとつしか残っていなかった。新駅舎では残存ベンチの部材を可能な限り再利用した上、もうひとつ同じものを再現した。黒く塗ったのは、新旧の木部で色が異なるための措置だろうか。 pic.twitter.com/ogfO0cT2hE
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
旧駅舎のベンチが残っていた方。 pic.twitter.com/YxrztH1HKq
— タケ@ALL-A (@take_all_a) February 9, 2021
【関連記事】