竹田市城下町交流プラザ
#隈研吾 氏の設計で大分県竹田市にできた2件の建築のうち、先日は竹田市歴史文化館・由学館を紹介した。今回はもうひとつの竹田市城下町交流プラザ(2020・R2)を取り上げる。由学館が白で交流プラザは黒と、色が対になっている。 pic.twitter.com/3BKrcmMI5M
— タケ@ALL-A (@take_all_a) September 30, 2020
用途はイベントスペース / 貸しスペースで、鉄骨造の多目的棟と木造の管理棟の2棟で構成される。多目的棟は野外ステージを備え、建具を開放すれば内外を一体的に使用できる。また、駐車場もイベントスペースに使える。 pic.twitter.com/tKfYFHRqyp
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鉄骨造ということから分かるように、ステージ上の竹は荷重を負担しない装飾の範疇にとどまる。東南アジアのように竹を構造材に用いた建築が日本でも実現しないかな(パビリオンなどの仮設では実例があるけど)。 pic.twitter.com/50OEBxOMUI
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隈さんのこの種の装飾は “割り箸” と揶揄されがちだが、竹田市のこれは第一印象としては悪くない。もっとも、雨ざらしでどれくらい保つのかは分からない(劣化したらやり替える想定かも?)。 pic.twitter.com/jMzK4Pb2RH
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それはそれとして、この竹組みはその気になればジャングルジムのようによじ登ることができてしまう。その懸念がありながら承認した竹田市は大したものだと思う。市民を信頼している証しかな。都市部だとなかなか難しい。 pic.twitter.com/MJqcVqUQmz
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竹の接合方法は針金。 pic.twitter.com/7RW6RXnqIF
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多目的棟の側面。 pic.twitter.com/WiLt2G9X9t
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そして管理棟。手前の軒下はバス停の待合を兼ねていて、その奥に事務室、コミュニティルーム(貸しスペース)、便所が並ぶ。 pic.twitter.com/tW7iNsUw3R
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右手はスーパーの駐車場。壁のように細長い管理棟で交流プラザとスーパーを隔てるという堅実なプランニングだ。 pic.twitter.com/JqWt06u9m2
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軒先に樋は設けず雨水は垂れ流しで処理。この場合、人が軒下を通る際に雨水がかかるので、部分的に逆勾配の庇を設置している。 pic.twitter.com/FE4y63WibU
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待合と事務所部分の立面。 pic.twitter.com/8cM49bAVYg
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壁面には焼杉をランダムに貼っている。隈さんが焼杉を使ったのは COMICO ART MUSEUM YUFUIN(2017、大分県由布市)以来だろうか。 pic.twitter.com/7Ozzu7ONVX
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竹田市にはラムネ温泉館(設計 藤森照信)という焼杉を使った建築の先行例がある。もちろんパクっちゃいけないなんてルールは無いし、深読みすれば、焼杉をこの地域の建築の特色にできないかなという思惑が隈さんの胸の内にあるのかも。 pic.twitter.com/LPB8jRrCUX
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ただ、竹と焼杉を取り除けば交流プラザが隈事務所の仕事だと見抜くのは少々難しい。正直、普通の建築にテクスチャを付ければ隈ブランドになるとは上手い商売だなと妬む気持ちもある。他人にどう思われようが躊躇無くそれをやってのけるのが隈さんの強みであるが。 pic.twitter.com/aHbDjCnKUz
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なお、竹田市中心部の現代建築としては他に竹田市総合文化ホール グランツたけた(香山壽夫、画像はストリートビューのキャプチャ)や竹田市立図書館(塩塚隆生)があるが、今回は時間が無くてスルーした。 pic.twitter.com/ct6z81lGJl
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また、竹田市直入町の長湯温泉にはユニークな温泉建築が建ち並んでいる。こちらは後日紹介したい。 pic.twitter.com/FksGzIO7af
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