JRおおいたシティ / JR大分駅ビルの屋上広場01
JRおおいたシティ / JR大分駅ビル(大分市)は、高架化に伴う大分駅の建て替えとして2015・H27年に竣工した。設計は日本設計で、水戸岡鋭治氏率いるドーンデザイン研究所がデザイン監修で参加している。 pic.twitter.com/L7Ik6mx3Jd
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水戸岡氏が具体的にどこにどの程度まで関与したのか定かではないが、1階コンコースの天井は彼のデザインだと見て間違いあるまい。 pic.twitter.com/5Pp1kvcqEU
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他に水戸岡氏の仕事だと確実にいえる部分は、大分駅ビルの屋上広場だ。正式名称は「シティ屋上ひろば」。2018・H30年1月に撮った写真から簡単に紹介しておく。 pic.twitter.com/PfwK7zfuyz
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屋上広場の案内図(右下に水戸岡氏のサインあり)。建築本体以外の主な構造物は滑り台、塔屋、回廊、店舗、神社(お社)。 pic.twitter.com/EVmETM6VvJ
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展望台を兼ねた滑り台が2基。その間にブリッジが架かる。 pic.twitter.com/DhmMEn3jeK
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四重塔風の形状をした鉄骨造の塔屋。名称は「夢かなうぶんぶん堂」。現地の説明板に言及はないが、国東半島に分布する宝塔(国東塔という)をイメージしたのかなあ。 pic.twitter.com/i0obha19fM
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「夢かなうぶんぶん堂」の説明文。ユルいネーミングや簡素化したデザインの一方で、大分県国東半島の仏教文化を意識していたり奈良の僧侶を招いて法要を行うなど、意外と宗教性を帯びている。 pic.twitter.com/cjVjZxlS0U
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仏教にモチーフを求めたのは観光客(特にインバウンド)向けのためだろうが、宗教色が強すぎるのは商業施設のパビリオンとして好ましくない。そのバランスをデザイン的にどのように処理したかという視点で見ると、大分駅ビルの屋上広場はなかなか興味深い。 pic.twitter.com/1YT5CoeJxZ
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ぶんぶん堂の内部。階段は「さざえ堂」(福島県会津若松市)のような二重螺旋になっている。混雑時に上りと下りで動線を分ける意図だろうか。 pic.twitter.com/hqBXWEW56L
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ぶんぶん堂の頂部。 pic.twitter.com/UOGw4Qe6p6
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回廊。 pic.twitter.com/4qm07700BP
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鐘撞き堂。このように寺院建築を上手く簡略化できているのは、本物をよく研究したからだろう。いわゆる〈和風テーマパーク〉ながらも、嫌味の無い上品なデザインに仕上がっている。 pic.twitter.com/9ZOS3DdlEV
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屋上広場の西側が緩やかな仏教風であるのに比べると、東側は神道色がかなり強い。神社の表参道をイメージした配置で売店の小屋が並び、入り口には鳥居が置かれている。 pic.twitter.com/Pu2ex87jPU
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訪問した時間が遅くて売店は営業を終えていた。売店を抜けた先にも鳥居が並ぶ。 pic.twitter.com/OVHhZpRRn6
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鳥居の形状は正式っぽいが、扁額の文字は「星門」「福門」「夢門」と宗教色を避けている。 pic.twitter.com/BqAj1lcbDR
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神社(お社)の軸線上に神道とは無関係のオブジェを配置。それを中心とした円形広場があって、円周上に鳥居もどきの門が並ぶ。 pic.twitter.com/sTjYmeciou
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神社前の鳥居の扁額は「鉄道神社」。水面で区切られたお社の周囲だけは本当の聖域になっている。 pic.twitter.com/vKNUwyMdfL
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オフィスビルの屋上や工場敷地内にお社を設置するケースは珍しくないが、大分駅ビル屋上の鉄道神社もそうで、国鉄時代に安全祈願のため旧駅舎の屋上に設けられた。なお、当時から一般人の参拝も受け入れていたかどうかは確認が取れていない。 pic.twitter.com/PNE5KMM7kE
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一般向けの説明板によると、鉄道神社には柞原八幡宮(大分市)という神社の分霊が勧請されているとのこと。それ故、安全祈願以外の御利益もある。 pic.twitter.com/np1OPhR48w
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JR九州の新しい駅ビルにおいて、屋上に神社を設置して一般の参拝も可能にしたケースは、同じく水戸岡氏がデザインした博多駅が先行していて、大分駅は2例目である。ところで、ここのお賽銭は会計上どのように処理するのだろう。 pic.twitter.com/CyCC5tRL57
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最後に夜のライトアップの写真を上げておく。撮影は2019年9月。まず滑り台。 pic.twitter.com/RkNn9nCwkU
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塔屋 / ぶんぶん堂。 pic.twitter.com/8CjjKx0C8f
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鉄道神社。 pic.twitter.com/pvfWc1afEG
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