西瀬橋
気象庁は各地に被害をもたらしたこの度の豪雨を「令和2年7月豪雨」と命名した。これは多数の橋梁が流失したことでも土木・橋梁の歴史に記録されるだろう。写真はそのうちのひとつで熊本県人吉市の西瀬橋だ。 pic.twitter.com/y3fcZHnzPH
— タケ@ALL-A (@take_all_a) July 9, 2020
最近の水害としては、2017・H29年7月の九州北部豪雨で久大本線の花月川橋梁(大分県日田市)が流失した事例がある。これは直ちに架け替え工事が行われて翌年7月に復旧した。画像は復旧後の橋梁。Googleマップ ストリートビューのキャプチャより。 pic.twitter.com/Lo08uJ2P2V
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2017年当時はこの1基の流失で私は驚いたものだが、令和2年7月豪雨では現在判明している分で19基もの橋梁が流失してしまった。熊本県 球磨・人吉地域:道路橋14 鉄道橋3、同 日田地域:道路橋1 鉄道橋1。
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1〜2基程度ならともかく、近年にこれほど多数の橋梁が一気に失われた水害はちょっと記憶にない。長崎大水害(1982・S57)でも多数の橋が損壊したが、これらは昔の石橋だった。写真は長崎市の眼鏡橋(復旧後)。 pic.twitter.com/rD0xcr1qFA
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肥薩線の球磨川第一橋梁と第二球磨川橋梁という百年以上前の1908・M41に竣工した2基の流失は、今回の水害が過去前例のない規模だったことを示している。昨年、この地域を旅行した際、時間がなくて橋梁はパスしたんだよなあ。見ておくべきだった…(画像は第一でストリートビューのキャプチャ) pic.twitter.com/liKSPz6lLi
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昨年(2019年)、人吉市を訪れたときに西瀬橋をたまたま撮影していたので、流失前の姿を記録に残す意味でアップしておきたい。西瀬橋はアニメ『夏目友人帳』の聖地のひとつでも知られるが、私は見ていない。 pic.twitter.com/lmo648hEDe
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西瀬橋の銘板。1972(S47)年1月と竣工時期が記されている。 pic.twitter.com/nzC3yjD5xT
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実は西瀬橋は1935・S10と1965・S40にも流失しており、今回で3回目だ。熊本日日新聞の写真ライブラリーに1965年被災時の写真が載っている。 https://t.co/Cv84sAQQ0R
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以前に流失した西瀬橋はRC造の桁橋でスパンが短く橋脚が多い。そこでスパンを飛ばすためにトラスを採用したと思われるが、それでも流されたのは流木などが引っかかりやすい構造のせいか。報道を見る限り、流失した橋はトラスやアーチが目立つ。 pic.twitter.com/UfF3tA7BJt
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西瀬橋のたもとに、流失した昔の橋の建設経緯を説明するパネルが設置されている。うかつにも私は見落としてしまったが、日本給水党党首のUCさん @watertowerUC が写真を上げているので参照されたい。https://t.co/fSTNZDExmI
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ちなみにUCさんや私がなぜ西瀬橋を撮っていたのかというと、その先にある西瀬団地の給水塔を見学に行く途中で通りかかったから。ええ、団地マニアは「そこに団地の給水塔があるから」という理由で人吉まで行くのですよ。 pic.twitter.com/nZfTnUQ14D
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西瀬橋から見た球磨川。美しい景観の一方、何度も水害に見舞われた土地でもある。橋梁や道路の被害の大きさを考えると復旧には長い時間がかかるだろう。とりあえず今は義援金を送るくらいしかできないが、いつか落ち着いたら再訪したい。 pic.twitter.com/76npO8GAJj
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