西鉄北九州線 本線 折尾高架橋02(2020年5月)
折尾駅(福岡県北九州市)の高架化工事に伴い、駅周辺も区画整理が行われており、住民の立ち退きが徐々に進んでいる。そうした中、西鉄北九州線 折尾電停の遺構である折尾高架橋の状況を2020年5月に確認したところ、隣に残っていた最後の住宅が解体されて全体像が見えるようになった。 pic.twitter.com/gv29FQGuD4
— タケ@ALL-A (@take_all_a) June 26, 2020
これは2019年2月の状況。レンガ造3連アーチ高架橋の南西側に住宅が1軒残っている。これ以外の高架橋に隣接する住宅は、私が確認したところでは2016年7月までには解体を終えていた。 pic.twitter.com/hlakEtw5pT
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折尾電停の開業は1914・T3。西鉄の前身のひとつ、九州電気軌道の時代だ。交通の要衝である折尾駅の周囲は早いうちから家屋が密集したと思われる。とすると、折尾高架橋の全体が見えるようになったのは開業当初以来、約100年ぶりかもしれない。 pic.twitter.com/stw8Z58FVL
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最後の1軒に隠れていた部分には大きなクラックが入っていた。北九州市は折尾高架橋を保存するか否かを正式発表していないが、私が折尾駅のイベントの際に市職員にヒアリングしたところ、保存の意思はあるように感じた。 pic.twitter.com/KP5b9eWqge
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おそらく、周囲が完全に更地となったことで、これから保存に向けて躯体の調査を行い、補修方法を検討し、その目途が立った段階で正式に保存を表明するのではないか。 pic.twitter.com/YtwHfwPfkw
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クラックが生じているアーチの内部。時期は不明だがこの部分のみコンクリートで補強されている。つまりクラックの発生はかなり昔の出来事で、西鉄が補強工事を行ったのかな? pic.twitter.com/vV6YHRfXZF
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折尾電停の開業当初は、地上の線路(筑豊本線 短絡線)の向かい側(西側)にも6連のレンガアーチ高架橋が存在し、短絡線の上には橋桁が架かっていた。後に6連は3連に減築され、廃止時点の折尾電停は「3連アーチ + 橋桁 + 3連アーチ」という構成だった。 pic.twitter.com/3KehR8Ygg1
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西鉄北九州線の廃線後、短絡線上の橋桁は撤去されて、2基の高架橋はしばらく放置される。私が知っているのはこの時期だ。写真は西側の高架橋(現存せず)。周囲に建物が密集し、レンガ造3連アーチが部分的にでも目視できるのはこのアングルくらいしかなかった。 pic.twitter.com/AFL58RUwuv
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現存する東側の高架橋に話を戻そう。3連アーチの内、道路が通っているアーチ(写真右側)のみレンガの積み方がいわゆる「ねじりまんぽ」になっている。 pic.twitter.com/qMw5gBtorf
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斜めに捻った形でレンガが積まれている。これが「ねじりまんぽ」。この2枚は数年前の撮影。現状は変わらない。 pic.twitter.com/PHJBfhjXxG
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高架橋の北立面を中央のアーチの軸線上から見る。3つのアーチが全て平行なら、一点透視によって左のアーチは右と同じように見えるはずだが、実際の左アーチはまっすぐ見通せる。つまり、高架橋の軸線に対してアーチが斜めに交わっていることが分かる。 pic.twitter.com/nkxuYGTp2x
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