日本銀行福岡支店 解体工事01(2020年4・6月)
昨夜は磯崎新の名作 西日本シティ銀行本店で解体工事の準備が始まったと述べたが、福岡市ではもうひとつ重要な銀行建築が解体中だ。日本銀行福岡支店である。設計は日本銀行営繕課、竣工は戦後間もない1951(昭和26)年。写真は2020・R2年4月に撮影。 pic.twitter.com/Z3DlQVWvee
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様式はルネサンス。デザインは簡素化されているものの、日本銀行福岡支店は日本における最末期の正当な様式建築だろう。結婚式場や新興宗教施設のパチモンではなく、戦前に西洋建築の設計教育を受けた世代による最期の建築。 pic.twitter.com/Z5My4s2Pvn
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〈日本で最末期の近代建築〉という点で日本銀行福岡支店は歴史的に重要な建築だった。せめてファサード保存をしてほしかったが。 pic.twitter.com/Mura4Y4nw3
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構造は鉄筋コンクリート造。昭和20年代はまだ異形鉄筋が普及していなくて丸鋼が使われている。 pic.twitter.com/n7fs1NIs92
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ここからは2020・R2年6月初旬の状況。 pic.twitter.com/BBJvIX6m9w
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スクラップアンドビルドが当たり前の日本でも大都市なら歴史的建築がある程度は残っているものだが、福岡市はそれが際立って少なくて、建て替える傾向が非常に強い。特に近年、西日本シティ銀行本店、日本銀行福岡支店、九州大学箱崎キャンパスの校舎群と、短期間に貴重な建築が次々に失われている。 pic.twitter.com/ORfsLtB1pp
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まあ、この日本銀行福岡支店の建て替えは日銀が決めたことで、福岡市は口出しできないが。 pic.twitter.com/B0Pc5NwVj6
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福岡市の再開発促進策「天神ビッグバン」と日銀福岡支店の建て替えは無関係。時期が重なったのは偶然です。念のため。 pic.twitter.com/kqT3TAlgUP
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解体中の旧館と、隣に建てられた新館。新館のファサードは旧館のデザインを簡略化の上で継承しているが、他の立面は機能上やむを得ないのだろう、大きな壁面がそそり立っている。それが図らずも解体工事の防音パネルと似ている。 pic.twitter.com/PU8qT1mMRd
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解体工事に着手したばかりの頃。 pic.twitter.com/slmTIXdeGi
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