福岡市営 城浜団地
福岡市東区の城浜(しろはま)団地は同市における大規模な公営住宅で、建て替え前の棟数では市営50棟と県営28棟、合わせて78棟が建ち並んでいた。全て階段室型の中層棟である。建設時期は1969~1972(S44~47)年度。 #danchi pic.twitter.com/isxrwAxbWE
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2019年12月22日
一般的に団地は高齢化率が高い傾向にあるが、城浜団地は51.3%(2017年12月)と非常に高い。発展が著しい福岡市にあって、城浜団地は住棟の老朽化と住民の高齢化が進行中だ。そこで一部住棟の建て替えと存置住棟の改修が行われている。事業期間は15年程度。 pic.twitter.com/4tyaZgtjd7
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よって現在の城浜団地は、建て替え予定の老朽化した未改修の住棟、改修工事が施された存置住棟、建て替え後の新しい高層住棟、解体後の更地、これら4つの状態が混在している。撮影は2019年11月。 pic.twitter.com/sTFQChS49P
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解体後の更地と、住民が退去して解体予定の住棟。 pic.twitter.com/qODxIaIE5F
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同じく更地と解体予定の住棟。そして左は建て替え後の高層棟。 pic.twitter.com/iytAFMCVxS
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こちらは改修された存置住棟。市が公開した資料によると、市営住宅側は15棟ほどが存置のようだ。外観の大きな変更点としては、階段の踊り場を乗り場とする形でエレベーターが増築されている。もっとも、半階分は階段の上り下りが必要なのでバリアフリーとはいえない。 pic.twitter.com/7vKdLTIxav
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別タイプの改修済み存置住棟。階段室型住棟に片廊下とエレベーター(EV)を増築している。大がかりな増築だが、階段室毎のEV増築よりは維持費が安く済むし、階段移動がないのでバリアフリー的にも望ましい。ただし、端っこの住戸は旧来のまま。 pic.twitter.com/WAV3VhSxCq
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城浜団地には #給水塔 が2基ある。どちらも同じデザインのボックス型給水塔だ。建て替えに関する公開資料から給水塔の存廃はよく読み取れない。 pic.twitter.com/JdFVN9BpcQ
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建て替え事業が終了した福岡市内の他の市営住宅で、存置された中層棟のために給水塔を残した事例はある。 pic.twitter.com/Yi3frwAliv
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建て替え後の高層棟、初期の中層棟、給水塔の3者が並んだ景観。 pic.twitter.com/uidP8NK1fX
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前掲写真の反対側から。 pic.twitter.com/ejVUSRmXfY
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城浜団地の公園内に置かれた遊具。何度か訪れていたのに、実は今回の散策で初めて発見した。 pic.twitter.com/XRKyaZpB7k
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牛か豚といった動物の胴体を抽象化したような物体に多数の孔を開けている。このようにオブジェと遊具が融合した造形物をプレイ スカルプチャーという。 pic.twitter.com/xZzG5oGf6T
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住棟の建て替えに伴いこの公園も再整備の予定だが、これはぜひ移設して残してほしい。 pic.twitter.com/BsMvHP9eJb
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先に完成した高層棟。公営住宅然としたシンプルなデザインだ。
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注:市の資料は10階建て未満を中層棟と分類しているが、私は6階建て以上は高層棟と見なす。 pic.twitter.com/6KC1xWg3dY
バルコニーと倉庫でフレームを形成した初期の住棟と比べると、むしろ現代の方がシンプル。公営住宅の性質上、UR等よりシンプルなのは当然ながら、バブル崩壊後もしばらくは比較的意匠に凝っていたが、建設費が高騰する近年は先祖返りというべき簡素化の傾向が見られる。 pic.twitter.com/7eOCllaCZ0
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ただ、そうした状況でも低コストで可能なデザイン上の工夫が見られた。一部の高層棟の側面に住棟壁画が描かれていたのだ。しかもこの鳥の絵は、初期の住棟に描かれていたものを受け継いでいる。 pic.twitter.com/L0c0sfugqk
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以前に撮影した、解体済みの住棟の壁画。右奥の絵が継承されている。 pic.twitter.com/Uaz7FkJ8cs
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新旧の絵を見比べると、完全に一致はしないものの、鳥のシルエットや色はおおむね以前の絵をなぞっているようだ。団地の歴史をこういう方法で継承するとは、なかなか粋な計らいである。 pic.twitter.com/FGMbeZ60El
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別の解体済み住棟の壁画。城浜団地は海に近かったからか、カモメ、鶴、白鳥といった水鳥が描かれていた。 pic.twitter.com/kmKhopTJ83
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一方、新しい住棟壁画は今のところカモメだけ。これから建てられる住棟に他の鳥が再現されることを期待したい。 pic.twitter.com/rMk63wfP4p
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福岡市はいくつかの道路に愛称を付けていて、この壁画が面する城浜団地の道路は「しろはまストリート」と命名している。壁画はこの施策の一環と思われる。だとすると今後建設される住棟の道路沿い側面にも描かれるのではないか。
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東区の道路愛称 東区道路愛称プロジェクト https://t.co/X3DyQ71AVE