2019年9月 大分旅行03 臼杵市と佐伯市の現代建築
2019年9月の大分旅行の報告、現代建築編。続いて臼杵(うすき)市から臼杵市中央公民館(日建設計、1979・S54)。スパッと切り分けたようなシャープな造形が実にカッコイイ。 pic.twitter.com/m3CziVDCP9
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2019年11月20日
前面道路側立面(北立面)と西立面の全景。奥の三角形のボリュームが400人収容のホールで、手前の部分に会議室や和室などの諸室が入っている。 pic.twitter.com/wqirPuRiTq
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ホール側のエントランス周り。外部と内部が複雑に交錯する。屋根の構造は格子梁だ。 pic.twitter.com/DseEO8ETu1
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屋外階段でホールの屋上に上ったところ。遠目にはシャープな造形だが、壁面をあえて荒々しく仕上げているので、けっこうゴツい。これがブルータリズム建築ってやつか。ブルータリズムはなかなか見る機会がない。 pic.twitter.com/TuqRgmPVfs
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反対側のエントランス。 pic.twitter.com/IHdgdZD9tk
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川の対岸からホールの立面を見る。 pic.twitter.com/RB74S7nFex
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許可を得て玄関、階段、廊下だけざっと見学。 pic.twitter.com/qCS3ujuLy5
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2階廊下。格子梁に圧迫感を覚えるが、その圧がむしろ心地よい。ただしツウ好みではある。 pic.twitter.com/P8s9CwUo3N
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大分県漁業協同組合臼杵魚市場「新鮮海市」(黒川哲郎、2007・H19、大分県臼杵市)。この施設は一般人も利用できるらしいが情報が少なくてよく分からない。訪問時は営業時間外だったが、建築物が目的なのでむしろその方がいい。 pic.twitter.com/MVBbMcPt9j
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黒川哲郎氏はスケルトンログ構法という手法で木造公共建築を各地で手掛けた。特に大分県を中心に九州での実績が多い。以前から興味はあったものの、山間部などアクセスが難しくてなかなか見る機会がなかった。 pic.twitter.com/T6ym8sbk1L
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スケルトンログ構法とは「丸太材を皮剥ぎ自然乾燥して大スパン架構と軸組のスケルトンとする,公共建築の木造化のための地域材活用技術」である。
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公式サイト:黒川哲郎 + デザインリーグ > スケルトンログ構法 https://t.co/etiYc1YgKz pic.twitter.com/kltFooNXCX
大分の県産材を迫り持ちでつないでアーチを形成した上で、トラス状に桁材を介入させている。 pic.twitter.com/U5KVq72rdx
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2019年9月の大分旅行の報告、現代建築編。次は佐伯(さいき)市。まずは大物から、大分県マリンカルチャーセンター( #菊竹清訓 、1992・H4)。海洋科学館、海水プール、宿泊施設等からなる県立の公共施設だった。利用者が低迷して2018・H30に休止となる。 pic.twitter.com/zbHbQQKmwt
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運営を引き受ける民間事業者が見つかれば再開することになっているが、なにしろかなり辺鄙な場所にあるので、採算が取れるとは思えない。しばらく放置、そしていずれは… 休止の前に来たかった。 pic.twitter.com/CKmpEkQWVw
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大架構の中にほぼ全ての機能を納めるという菊竹さんらしい設計になっている。ただし、レストラン(手前)とプラネタリウム(奥)は別棟。『菊竹清訓巡礼』(磯達雄・宮沢洋、日経BP)によると全長は230mもある。 pic.twitter.com/4TVr3bD1w0
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外観から3~4階は宿泊室と分かる。立面のデザインはいろいろ操作しているのだが、全体的には体育館を押しつぶしたような形状で、そもそものボリュームが大きい故に大味な印象は否めない。 pic.twitter.com/0wW6izo6eB
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屋根を樽形に湾曲させるなど、ボリュームを抑える工夫は見られるものの、やはりデカすぎる。それと、竪樋が見当たらないことが気になった人もいるだろう。さて、雨水はどのように流しているかというと… pic.twitter.com/TglQisQrsd
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屋根端部に設けたスリットから豪快に垂れ流し。ガーゴイルのような仕掛けではなく、単純に穴からボタボタと落とすだけ。下はグレーチングで受ける。なんか投げ遣りな感じがするんだけどいいのかな? 一応、ここは管理側の動線にあたるのだが… pic.twitter.com/MxWXNNQGMG
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そして反対側の落ちる場所はプールサイド。そりゃ、お客は最初から濡れているけどさ。雨天時はプールを閉鎖する運営方針だったのかな。それならまあアリかも? pic.twitter.com/hO9Tvr5KUG
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もっと驚いたのはメインエントランスの庇の雨水の処理。こちらも垂れ流しで… pic.twitter.com/5g14v0hHh8
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駐車スペースや客の通路の上に雨水を落としている。いや、これはさすがにいかがなものかと思いますが、菊竹先生。 pic.twitter.com/VNXKkuITaK
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蒲江漁業協同組合水産物荷捌所(設計者・竣工年 未確認、大分県佐伯市蒲江町)。別の建築が目当てで訪れた港町でたまたま見つけた。漁港の作業場の上屋である。蒲江の読みは「かまえ」。場所はココ https://t.co/zKFzfQNgyj pic.twitter.com/bejtSGoCR2
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半円形断面の細長い湾曲した部材(プレキャスト コンクリート)を並べて屋根を作っている。一昔前の小学校の体育館などでよく見かける工法だ。専門的にはシルバークール屋根というらしい。 pic.twitter.com/HBiOiDxUbv
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シンプルな建築なので構造美がよく現れている。シルバークール版って今でも実例があるのかな? 私の印象では、最近というか平成時代にはもう採用されなくなったように思う。 pic.twitter.com/GYu57f8v59
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内部。 pic.twitter.com/lvyIJmjrgA
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佐伯市内を移動中に見かけた某とんかつ屋。明らかにミース ファン デル ローエの名作、イリノイ工科大学クラウンホールのオマージュだ。ストリートビューによると、以前は玩具・ゲーム・CD等の中古ショップだったようだが、それとて最初からかどうかは分からない。 pic.twitter.com/Sl9HwiPOln
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もちろんこの規模でこういう架構を採用する構造的な必然性はない。ロードサイドで目立つためのデザインだろうが、それにかこつけてミースのオマージュをやるとは設計者のシュミ全開だよね。 pic.twitter.com/tQ4OvreUe5
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