福岡銀行 東領住宅
#浦辺鎮太郎 展の図録である『建築家 浦辺鎮太郎の仕事』(学芸出版社)に載っている作品リストで福岡県内の実績を調べたところ、有名な西鉄グランドホテルの他に福岡銀行の仕事をいくつか手掛けていることを知った。 pic.twitter.com/yo4bSaL168
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2019年11月2日
そのひとつに「福岡銀行東領住宅、1974年3月、福岡県福岡市、RC造、SRC造、7階」というものがある。福岡銀行の社宅だ。「東領」は博多駅近くの街区の昔の町名。早速、Googleマップで場所を特定して現地に行ってきた。それがこの建築である。 pic.twitter.com/APMkqQjZhc
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住所は福岡市博多区博多駅前4-16-3。Googleマップ https://t.co/f85FAnY3IV pic.twitter.com/vih6t3uXt5
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国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」、整理番号CKU747 / コース番号C43 / 写真番号33 / 撮影年月日1975/03/04 (昭50) よりトリミング。資料での裏付けは取れていないものの、竣工翌年の航空写真に今と同じものが写っているので、これが浦辺の建築と見て間違いないだろう。 pic.twitter.com/tl1Qj0ouUg
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倉敷絹織(倉敷レイヨン → クラレ)の営繕技師としてスタートした浦辺鎮太郎は、作品リストによると、同社の社宅を多数設計しただけでなく、他社の社宅や団地の仕事もしている。このうち、図録で大きく扱われているのは倉敷レイヨン社宅の標準設計RC-60型だ。
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RC-60型の掲載写真を見ると、集合住宅設計において一般的な片持ちバルコニーの採用を浦辺は避けている。理由は、室内からの眺望やマッシブな外観を重視したためだと推測する。
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一方、福岡銀行東領住宅では片持ちバルコニーを採用しているものの、単純な水平連続とはせず、立面を凹ませたりインナーバルコニーも併用するなどの複雑な操作をして、マッシブながらも立面に豊かな表情を作り出している。 pic.twitter.com/ZXTXiiNDMM
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妻側は比較的シンプルだが、腰壁を斜めに処理した点は浦辺らしい。窓上部の小庇も、彼のデザインボキャブラリーである壁庇に通じるものを感じる。 pic.twitter.com/oQTAJlAWVX
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