有楽映画劇場 最後の公開イベント
今では数少ない成人映画館のひとつ、有楽映画劇場(前田有楽とも、福岡県北九州市八幡東区前田)が2019/6/27で営業を終了し、同29日に「さよなら前田有楽まつり」というお別れイベントが開催されたので行ってきた。 pic.twitter.com/iUpXtKDBbf
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2019年7月6日
以前にも紹介したことがあるが改めて説明すると、有楽映画劇場は1954・S29に開業した映画館だ。この頃はまだ北九州市が成立する前の八幡市。八幡製鉄所の全盛期で、近隣には大規模な社宅街があって街は賑わっており、開業当初は一般映画を上映していた。 pic.twitter.com/ZpiBQt50ss
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やがて製鉄業の不況から観客が減少する中、1971・S46に日活がロマンポルノ路線に転じると有楽映画劇場は一般向けとポルノを交互に上映するようになり、70年代後半にはポルノ専門に移行。アダルトビデオやシネコンが出現しても住宅街で営業を続けてきたが、ご高齢のオーナーがついに閉館を決断した。 pic.twitter.com/By03rkkm68
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八幡のレトロ映画館、65年で幕 「有楽映画劇場」6月閉館 度々ロケ地に「地元の役に立てた」 西日本新聞 https://t.co/KzCWwiNjNQ 赤字経営や建物の老朽化から社長の鈴木利明さん(71)が決断 1954年の開館時の姿をそのまま残す 経営は長らく赤字で「道楽でやっていた状態」
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私は成人映画館というよりも八幡製鉄所全盛期の遺産という視点から有楽映画劇場に関心を持っていた。ただ、外観を眺めたり別のイベントスペースで開催された同館所蔵のポスター展に行ったことはあっても、実際に中に入ったことはなかった。 pic.twitter.com/Glt6KIXTt8
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もちろん年齢的には入場可能だが、さほど成人映画に興味が無い者が入るのは常連さんに申し訳ないと気後れしていた。で、結局、最後の公開イベントでようやく中に入った次第である。 pic.twitter.com/lnxPKtgCCF
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このお別れイベントは、私のように興味がありつつも成人映画館なので躊躇していた人達にも見てもらいたいと、常連の有志の方々が企画したようだ。 pic.twitter.com/vfPRchmNND
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ファサードのコーナー部。アールを内向きに納めたデザインは珍しい。 pic.twitter.com/umqBzb9Jh8
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外壁が立ち上がっているのは前面道路側の2面だけ。 pic.twitter.com/eF8Y0r7aWe
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Google マップ3Dモードのキャプチャを見ると屋根は切妻だと分かる。構造は客席のスパンからおそらく鉄骨造だと思うが未確認。 pic.twitter.com/asXzMI4hlK
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チケットカウンター。ただし、チケットは中で販売していてこの窓口は長らく使っていない模様。 pic.twitter.com/1dM1XLKnU1
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上映スケジュール掲示板のデザインがとてもユニークだ。開業当時のものだろうか?(未確認)。 pic.twitter.com/BRp3TPONil
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「さよなら前田有楽まつり」のスケジュール。内部の見学タイムは12〜14時(映写室は13時から)となっていたのだが、私は事前の情報収集を怠って14時過ぎにノコノコと現地に到着したため、内部はあまり見られなかった。まあこれは私のミスだ。 pic.twitter.com/pn9MaJCWfd
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ホールに入ると、ポスターや備品などを希望者に譲渡するジャンケン大会を開催中だった。 pic.twitter.com/pGtPWy9LOx
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映画館だが奥行きのあるステージを備えている点が興味深い。過去にステージイベントも行っていたかどうかは未確認。写真は有楽映画劇場と縁のある女優 倖田李梨(りり)さんのトークイベント。 pic.twitter.com/I3wskxJzUE
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地元電器店の広告。住所が八幡市ではなく八幡区なので少なくとも1回は幕を更新している。八幡市が北九州市八幡区になったのは1963・S38で、八幡東区と八幡西区に分割されたのは1974・S49。分割前の八幡区の表記は初めて見たな。 pic.twitter.com/wUGfswqb2p
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今は亡き三洋電機のテレビの広告。 pic.twitter.com/wORgBtoc7L
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トークイベントを途中で抜けて人のいないホワイエを手早く撮影した。 pic.twitter.com/cFG2oRQrYu
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古い映画のポスターがたくさん貼られている。 pic.twitter.com/rLleNa8yf7
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出入り口と売店・チケットカウンター。 pic.twitter.com/51ECVkldvt
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『団地妻 昼下がりの情事』(1971・S46)は日活ロマンポルノの第1作。 pic.twitter.com/0pConnqBKK
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有楽映画劇場はポルノ映画やヤクザ映画などのポスター類を大量に所蔵している。この貴重なコレクションは今後どうなるのだろうか。 pic.twitter.com/YfWEJoUkEZ
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北九州市は個人から寄贈された松永文庫という映画資料コレクションを持っている。有楽映画劇場コレクションもここに収蔵するのが理想的だと思うが、松永文庫が公共施設(門司区の旧大連航路上屋)を使っている関係上、ポルノは難しいかなあ。写真は福岡市で開催されたポスター展。 pic.twitter.com/mCGEVLyHGj
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屋内消火栓。 pic.twitter.com/lpVF4CPMad
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