博多駅と熊本駅周辺の溶岩タイル
先日、ある建築系のイベントに参加した際、博多駅(福岡市)の駅前広場の舗装にユニークなタイルが使われていると知って、後日、現場を確認してきた。この写真に写っている手前の黒いタイルがそれだ。 pic.twitter.com/N7NS3wcING
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2019年3月10日
今まで特に気にしていなかったが、よく見ると黒い粒状の石が混ざっていることが分かる。これかどういう素材か、ご存じだろうか。 pic.twitter.com/q5AJNuCZIc
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黒い粒々の正体は阿蘇(熊本県)の溶岩である。東洋工業(香川県高松市)のスーパーテラという製品の特注色。同社の実績紹介ページにこの事例が載っている。
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東洋工業 > JR博多駅前広場 https://t.co/c35DyYnvN6
駅前広場でこのタイルが使われている範囲を確認しよう。まずはバスターミナルビルと一般車乗降場の間。この辺は濃淡の異なる3色のスーパーテラ(特注色)を格子状に貼っている。東洋工業の説明によると、伝統工芸である博多織をイメージしたとのこと。 pic.twitter.com/G6ItX6xqAb
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博多織ってこんなパターンだっけ? という疑問はひとまず棚上げにしておく。
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博多織の画像検索 https://t.co/foDKjc8jxd
濃淡の異なるグレー3色のアップ。 pic.twitter.com/ygQ4KzQ3OY
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駅ビルの下はスーパーテラから普通の石材に切り替わる。 pic.twitter.com/dwYNO5UGn6
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タクシー乗り場はスーパーテラ3色の格子状と市松状パターン。 pic.twitter.com/gcA04puP4x
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広場中央を縦断する通路は、濃いタイルをメインとして、明るいグレーをストライプ状に入れている。 pic.twitter.com/mOkVzpxOga
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バス停付近は濃いグレー1色。ストライプのタイルは溶岩入りではない。このパターンが冒頭の写真の位置(交差点前の歩道)まで続く。 pic.twitter.com/OAYYoKYAaT
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マルイが入居するKITTE博多の前も同様だ。 pic.twitter.com/iEA7vytq5k
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さて、冒頭で私は溶岩タイルのことは「ある建築系のイベント」で知ったと述べた。それが熊本市の「けんちく寿プロジェクト」という建築系団体が2019/2/16に開催した熊本駅周辺の都市景観に関する見学ツアーだ。写真は当日配布された2枚のリーフレット。 pic.twitter.com/9b6sVpP7sb
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熊本の「けんちく寿プロジェクト」は、従来の建築保存運動とは一線を画する活動方針を採っている。今は紹介する余裕がないので、興味ある方は自分で調べていただきたい。公式サイト https://t.co/aiTRI3ysU9
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「熊本駅の現在と未来を寿ぐ」と題したイベントの一環で開催されたこの見学ツアーでは、熊本駅周辺の都市空間デザインについて、その整備計画に関わっておられる熊本大学大学院の田中智之先生(「けんちく寿プロジェクト」の主要メンバーでもある)が解説された。 pic.twitter.com/yXfJUGHii4
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熊本駅周辺の都市空間デザインは実に面白いのだが、これも紹介する余裕がない。興味のある方はリンク先の資料一覧の末尾にある「公園のような駅 駅のような公園」を参照されたい。前掲のリーフレット(左)のPDF版だ。
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熊本市 > 熊本駅周辺整備事業関係パンフレット紹介 https://t.co/1Ym5kweSSs
当日はこのリーフレットに沿ってごく一部を見て回った。その途中で田中先生が「熊本駅周辺の歩道のタイルは阿蘇山の溶岩が使われている。博多駅前にも同じタイルがある。博多で先に使われてしまったが、もともと熊本のために開発されたもの」という主旨の話をされた次第。 pic.twitter.com/cikvAH9jUe
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東洋工業のウェブサイトに熊本市の事例も載っている。発注者である自治体側から「周辺建物や道路と調和する溶岩色がほしいとの要望」があり開発したとのこと。 https://t.co/qm09w3ZxkE
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