謎のビスタポイント
先日、西日本新聞に取り上げられた「謎のビスタポイント」をようやくきちんと見てきた。「VISTA POINT / ビスタポイント」という文字と福岡市の輪郭を描いた鋲が、福岡市中央区天神の歩道に埋め込まれている。 pic.twitter.com/Cc3vLmI0JN
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年12月30日
ビスタポイント鋲は3カ所。ひとつはジュンク堂書店などが入っている天神MMTビルの南側。鋲の左右にはタイルを帯状に張って、視線の方向を示している。道路の向かい側にも同じものがある。この軸線の先にあるのは福岡市庁舎だ。 pic.twitter.com/mSAIHGPxxN
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年12月30日
前述した道路の向かい側、市役所広場の北側入り口付近にあるビスタポイント。西日本新聞2018/12/2の記事によると、中央区役所にこれの設置工事の図面が残っていて、平成3(1991)年度の工事とのこと。しかし、どういう意図で設置したのかは、もはや職員の誰も分からないという。 pic.twitter.com/m7vWDeitYP
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3つ目は市役所広場の西側の歩道、つまり市庁舎の西立面=ファサードに正対する位置にある。「ここから見た市庁舎がカッコよかばい。みんな見ちゃらんね!」という意図だろうか。 pic.twitter.com/Ml0L7WmLz8
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西日本新聞は「なんとナルシストな(冗談です)庁舎だ」と冗談めかして書いたものの、案外、当時の市職員は本気でそう思っていたのではないか。今の福岡市庁舎は菊竹清訓氏の設計で1988(S63)年に竣工。ビスタポイントの設置はその3年後だ。新庁舎の完成がよほどうれしかったのだろう。 pic.twitter.com/iGQVKY9cAx
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年12月30日
もっとも、この庁舎に関心を示すのは建築クラスタの中でも菊竹ファンくらいだよね。私は、東側の天神中央公園の方が視線の引きが取れて良いポイントだと思う。ただし午後は逆光。おそらくそれも考慮した上でビスタポイントの位置を決めたのでは。写真はアクロス福岡のステップガーデンから撮影。 pic.twitter.com/6r5p36rRmE
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