すごいぞ!ボクの土木展 04
「すごいぞ!ボクの土木展」の続き。ここからは技術的・資料的な展示物を紹介する。佐賀県立博物館3階の会場に入ってまず目に留まるのがこの「筑後川昇開橋1/20モデル」(藤瀬大喜)。タイトル通り、筑後川昇開橋の1/20の模型だ。 #ボクの土木展 pic.twitter.com/vPdrEVGCWN
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
筑後川昇開橋は佐賀・福岡の県境である筑後川の河口に架かっている。佐賀駅と瀬高駅(福岡県)を結ぶ佐賀線の橋梁として1935・S10に竣工したが、同線は1987・S62に廃止。橋も解体の予定だったが地元の保存運動により歩道橋として残った。(昔の低い画質の写真で申し訳ない) pic.twitter.com/w79UhqbxZg
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
最大の特徴は、船を通すため中央部の橋桁がエレベーターのように上下に移動する昇開式可動橋であること。しかも現在も可動状態を維持し、1日に数回動く。昇開橋としては日本現存最古で、国指定重要文化財である。 pic.twitter.com/g5WLp0uzTs
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
筑後川昇開橋の模型は、本物の鉄骨の架構を忠実に再現。橋桁を上下させるための2本の塔状部分がよく目立つ。ただし、模型の橋桁は動かない。制作期間や費用の問題もあるだろうが、骨組みの構造美を魅せるには可動のギミックは無い方が正解だと思う。 pic.twitter.com/qcShc6l5u4
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
端部から内部を覗く。鉄道橋の時代は軌道が、現在は歩道が中を通っている(橋桁の上に載っている)が、模型はそれらをあえて省いており、模型でしか見ることができない表現となっている。 pic.twitter.com/EEZBBL5ebP
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
リベット等、細部に至るまで丁寧に造り込まれている。大変な労作だ。 pic.twitter.com/H8NK2E0Jm1
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
ピン支承。 pic.twitter.com/p3OREOBtkb
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
筑後川河口の土木景観。デ・レイケ導流堤、建設中の有明海沿岸道路の橋梁(導流堤の一部を撤去して橋脚を建てた)、右奥に筑後川昇開橋、その右に水門。 pic.twitter.com/aZ5jvj3GUE
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
橋の模型はもうひとつある。こちらは六角川大橋の模型(所蔵 佐賀県 有明海沿岸道路整備事務所、制作 MHI ソリューションテクノロジーズ株式会社 長崎支社、S=1/55 )。佐賀平野を流れる六角川の河口に現在建設中の有明海沿岸道路の橋の耐風設計(風洞試験)用模型だ。 pic.twitter.com/TR70AXPzK8
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
有明海沿岸道路は佐賀県と福岡県の有明海沿岸に建設中のバイパス道路(地域高規格道路)で、完成した部分から順次開通している。沿岸部を通るため川の河口に架橋する必要があり、複数の比較的大きな橋が完成、または建設中だ。六角川大橋(佐賀県小城市・白石町、撮影 2018年8月)もそのひとつ。 pic.twitter.com/kf1L0Xll1W
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
長崎市にある三菱重工の風洞試験施設で、この模型を使って風による振動の影響とその対策の検討を行った。 pic.twitter.com/KYpjKSIttR
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日
側面に付いている板状の細長い部材で風の巻き込みを抑えるとのこと。 pic.twitter.com/yKGOlTjaOw
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年8月31日