熊本駅のデザインについての補足
先日、高架駅が全面開業した #熊本駅 の様子を報告したが、情報を少し補足しておきたい。今後解体される東口(在来線)の駅舎は1958・S33に開業した3代目だ。設計は国鉄下関工事局建築課。交建設計という駅の設計をメインとする事務所のサイトに竣工時の写真が載っている。 https://t.co/lPT3635cuB pic.twitter.com/tgbq72Pulv
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2018年3月18日
当時と現在でデザインが大きく異なる。現況の立面は1991・H3に改修されたもので、設計は水戸岡鋭治氏。見ての通り4階の大部分はフェイクだ。交建設計のコラムはこのような装飾を批判している。良くも悪くも、民営化という時代の流れを反映したデザインといえる。 https://t.co/jUmokS02o5 pic.twitter.com/XSzURcks3g
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熊本駅高架下に開業した「肥後よかモン市場」に展示されている新しい熊本駅・駅ビルのパースと、Googleマップ3Dビューで見た現在の熊本駅東口。3代目駅舎、1番ホーム、しゃもじ型の屋根などは解体されて、車・バスの乗降場やタクシープール、広場になる模様。 pic.twitter.com/oJMBjJGpKf
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なお、安藤忠雄氏が設計するのは高層の駅ビルではなく、高架の側面を覆う黒い壁やホームの上屋である。上屋は完成しており、今後は黒い壁の部分が施工される。 pic.twitter.com/tQqQCR2R3U
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廃止された旧1番ホームから高架駅を見る。高架の側面に取り付けられた鉄骨が、安藤さんデザインの立面の上半分だ。これが地上まで延び、カーブしながら傾斜する黒い壁が付く。熊本城の石垣や長塀のイメージとのこと。
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九州地方計画協会 > 熊本駅周辺地域の整備について https://t.co/7uh58oc1wS pic.twitter.com/DEExtjt6bD
カーブしながら傾斜する壁、ホーム上屋のダイナミックな木造の架構とも、安藤さんのデザインにおいてはセビリア万国博覧会日本館(1992、スペイン、現存せず)の系譜に連なる。
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cakes > 日本建築論 > モダニズムが模索した、もう一つの日本館:第2章(3) https://t.co/F19sVXhlyg
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