新桜川ビル
久しぶりに #イケフェス大阪2017 の報告を。今回は新桜川ビル(大阪市浪速区)。大阪府住宅協会(現 大阪府住宅供給公社)の設計で1958・S33に竣工した集合住宅である。公的機関が建設した点では団地の一種だが、現在は公社の手を離れて民間が所有している。 #danchi pic.twitter.com/8tn5oXUfZ4
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年12月10日
新桜川ビルは鉄筋コンクリート造4階建てで、1〜2階はテナント、3〜4階が住宅という構成の併存住宅、いわゆるゲタバキアパートだ。近年、リノベーションを得意とする設計事務所アートアンドクラフト(大阪市)によってリノベーションが施された。同社の当該ページ https://t.co/VGpAXuY9Zv pic.twitter.com/s1ltp8v7lO
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見ての通り、角地のカーブに沿った半円形というかバームクーヘンの切れ端のような形状が大きな特徴である。阪神高速の高架に合わせたようにも見えるが、実際は新桜川ビルの方が先に出来ている。 pic.twitter.com/RBdQyq2ICs
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この種の形状は、イギリス バースの集合住宅ロイヤル クレセントをはじめとして同国や欧州に多いが、日本では珍しい。その独特の形から新桜川ビルは団地マニアの世界では以前から知られた存在だった。私もリノベーション前に一度訪れている。 pic.twitter.com/WTJTuoKyDr
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「大阪R不動産」の記事によると、半円形になったのは「当時建物裏側にあった市場のゲートとしての意味合いからこういった形状に設計されたと思われる」とのこと。ただ、現在は周囲の建て替えと高層化が進み、全体像を捉えるのは難しい。 https://t.co/XZG3bfq4Ng pic.twitter.com/6azhxXQOXl
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現在、半円形の内側は単なるバックヤードと駐車場になっている。外側の壁面が滑らかな円弧であるのに対して、内側は直線を分割した多角形で納めている。 pic.twitter.com/8Qu0qKLIg9
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リノベーション後のメインエントランス1階部分。2階には複数のオシャレなお店が入っていて、イケフェスのイベントとは関係無く多数の女性客が訪れていた。 pic.twitter.com/YPZCEyK8Ot
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2階の廊下。 pic.twitter.com/MnGPQyy83Q
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2階の階段室。建具はオリジナルと更新が混在しているが、この窓はオリジナルのようだ。 pic.twitter.com/VThJxQ5XHy
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2〜3階の踊り場。防火区画上はあまり好ましくないが、古いビルではこのような階段室側の開口部をしばしば目にする。 pic.twitter.com/9uUOZCdIO6
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3階の廊下。円弧状という点以外は普通の片廊下型集合住宅だ。特筆すべきはドアが内開きであること。戦後の建築では珍しい。実は大阪の初期の公団市街地住宅も内開きだった。 pic.twitter.com/28B9a2vrT7
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階段室の最上部、屋上出入り口。円形ガラスブロックをドット状に並べたデザインは、古いビルでよく見られる。 pic.twitter.com/NV5UWvUCTu
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新桜川ビルの屋上。 pic.twitter.com/kl21IJzZdZ
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屋上と阪神高速。 pic.twitter.com/scxEtq0kjk
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屋上から内側を見下ろす。 pic.twitter.com/iuvOjkfUHu
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ペントハウス。 pic.twitter.com/l85qDf9jwD
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円形ガラスブロックの開口部。 pic.twitter.com/aNpLvqrBYY
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新桜川ビルは住戸にバルコニーが無いので屋上に物干し場が用意されている。ただし、住民の方に聞き取りしたところ、コインランドリーを活用しているので屋上は使わないとのこと。 pic.twitter.com/iKHJzzWd7I
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共用部の見学の他、イケフェス参加者の特別プログラムとして住戸のひとつを見学した。既設の内装・設備は撤去してスケルトンをベースにリノベーションがなされている。実際に人が住んでいるので写真は非公開。前述した設計事務所のサイトに室内写真と平面図が載っている。 https://t.co/VGpAXuY9Zv
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