九州大学旧工学部本館 列品室 (1)
伊都キャンパス(福岡市西区)への移転が進んで寂しくなった九州大学箱崎キャンパス(同東区)。その象徴的建築物、旧工学部本館の中にある〈宝物庫〉というべき部屋を見学する機会があったので報告する。 pic.twitter.com/ECvtpigwDb
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
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その〈宝物庫〉の名前は列品室。九大工学部の旧採鉱学科(現地球環境工学科)と旧冶金学科(現物質科学工学科)が戦前に収集した貴重な鉱物標本やサンプル、模型、機械等を保管、陳列する部屋である。 pic.twitter.com/wSxwIkTOwO
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
私は知らなかったが列品室はときどき公開されているそうだ。今回は、産業遺産の保存・公開活動を行っているNPO法人 J-heritage の前畑夫妻が企画し、九州大学百年史編集室の市原助教のご厚意で特別に見せていただいた。 pic.twitter.com/74BQcuJ0N2
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
できれば一日中籠もっていたいが、今回は箱崎キャンパス見学会の一行程だったので短時間の見学にとどまった。ざっと見渡したところ部屋の半分は鉱物標本のケースが並んでいるようだ。この分野は分からないのでスルーした。 pic.twitter.com/eD7fTeGEjk
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
私の興味は炭鉱関係。一大産炭地だった九州地方の最高学府だけあって貴重な品々を集めている。これは「海軍第一種煉炭」。日本海軍を示す錨のマーク入り。煉炭(練炭)は石炭を粉状にして固めた燃料。旧海軍は艦艇の燃料として練炭を自ら製造していた。 pic.twitter.com/hJVkkUQN6P
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
「海軍第二種煉炭」。ちょっと写りが悪いが、上面に海軍を示す M に似た二重の波線が刻まれている。このマークは石標(境界杭)でよく見られる。一種と二種の違いは分からない。煉炭の質だろうか。 pic.twitter.com/4yR8ZAxfxt
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
「三菱製煉炭 佐賀縣相知炭礦」。黒い上に少々ブレて分かりにくいが、三菱のマークが刻まれている。相知(おうち)炭鉱は唐津炭田にあった炭鉱。相知町は平成の大合併で唐津市の一部になった。 pic.twitter.com/GqInPyjaOj
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
「忠隈塊炭」。石炭の塊。忠隈(ただくま)は福岡県飯塚市、正確には合併前の穂波町にあった炭鉱で、麻生が開発して住友が経営を引き継いだ。 pic.twitter.com/8IkWIU5Nl3
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
炭鉱やその他の鉱山で使用した削岩機のコレクション。 pic.twitter.com/k1dzaexNTY
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
「別子式手持ちさく岩機 1914年(T3)」。別子は愛媛県新居浜市にあった銅山。江戸時代から住友が経営した。 pic.twitter.com/Z4xiBvJyV1
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
「デマーグ型衝撃式(ピストン式)穿孔機」 pic.twitter.com/udlH78H6Rl
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
「上總堀模型」。上總=上総(かずさ)。上総堀は現在の千葉県で発達した明治期の井戸掘り/ボーリング技術。 pic.twitter.com/vuoHsnKHrH
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月22日
数日前、九州大学箱崎キャンパス(福岡市東区)の旧工学部本館にある列品室の見学レポートをツイートし、途中で中断していましたが、再開します。これは長崎県の「高島炭鉱模型」。田中狐峰という人物が1909・M42に製作したもので、1931・S6に東大から九大に移管された。 pic.twitter.com/PPX2zpUUwI
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月27日
最初、高島の隣にこんな小島あったっけ? と思ったが(写真左)、1909・M42製作ということで理解した。埋め立てによって上二子島と下二子島が高島と地続きになる前の状態なのだな。
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月27日
同じ模型の端島(軍艦島)の部分。なんかフニャフニャした模型だなと思うだろうが、それは縮尺が 1/2000 だから。画質が粗いのは、部屋が暗かったことと、ショーケースのガラス越しに撮った写真に「かすみ除去」のフィルターをかけた影響。 pic.twitter.com/1Fdwbo4xdo
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月27日
なぜ 1/2000 なんて小さなスケールかというと、この模型は地下の炭層(石炭の層)を表現するのが目的だからである。深さの縮尺は 1/1000 。 pic.twitter.com/s0oy2ZHWOh
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月27日
とりあえずレポートの続きは以上で終わります。ところで、先日のツイートでUPした室名札が「列品室 (1) 」だったことを覚えていますでしょうか。ええ、実はもうひとつ「列品室 (2) 」があって、そちらも見せていただきました。その話は後日に(断続的で申し訳ない)。 pic.twitter.com/WLN2EonJ28
— タケ@ALL-A (@take_all_a) 2017年1月27日