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炭坑節のことなど

『炭坑節物語』を読んで泉水炭鉱と炭坑節についてツイートした内容をブログに転載しておきます。



2014/5/13

「建築マップ」に発表する記事に関連して『炭坑節物語』(深町純亮、海鳥社)を読了。何の記事かはまだ伏せるけど、分かる人には分かるでしょう。この本は主に福岡県筑豊地方に伝わる炭坑節など炭鉱界の民謡・労働歌を体系的に論じたもの。
posted at 23:23:43

@take_all_a 炭坑節のことは後日公開予定の記事で述べるとして、唄とは少し異なるが筑豊ではこんな言葉があったと同書に載っていたので紹介したい。「一に泉水二に豊州 三四がなくて五に高松」 泉水・豊州・高松のいずれも筑豊の炭鉱の名前。
posted at 23:25:30


@take_all_a 高松炭鉱(福岡県遠賀郡水巻町)が労働者を暴力で支配するいわゆる“圧政ヤマ”だったことは私も知っていたが、泉水と豊州が高松を上回るヤマとして恐れられていたとは驚いた。
posted at 23:26:43


@take_all_a 泉水炭鉱は福岡県鞍手郡鞍手町にあり、坑口が現存している。経営者は何度か変わっているが、明治後期から昭和初期までは伊藤伝右衛門の会社が経営していた。前掲書によると先程の言葉は伝右衛門時代のものだという。
posted at 23:27:58


@take_all_a 私は観ていないが、NHKの『花子とアン』でいま放送中の話に出てくる炭鉱経営者のモデルが、福岡の炭鉱王である伊藤伝右衛門です。もちろん、後世の人間が人権意識の希薄な当時の状況を批判するのは慎重でなければなりませんが。
posted at 23:28:56


.@mokatsumo 『炭坑節物語』(深町純亮、海鳥社)によると、明治43年頃に田川の伊田小学校の教員 小野芳香が編曲した「伊田機械選炭節」が、現在の炭坑節の起源とのことです。ただ、サノヨイヨイというフレーズは伊田坑で明治30年代後半には生まれていたとも。
posted at 23:50:01


2014/5/14

@take_all_a 訂正。×圧政ヤマ ○圧制ヤマ
posted at 00:10:20


炭坑節についての補足。「奈良丸くずし」と呼ばれる昔の唄の中に「月が出た出た月が出た セメント会社の上に出た〜」という歌詞があって、これが炭坑節の元唄ともいわれている。この説は『炭坑節物語』でも言及されている。
posted at 02:03:58


@take_all_a 炭坑節の「伊田の炭鉱の上に出た」という歌詞が出来たのは明治43年頃。私がネットで調べた限り、奈良丸くずしのセメント会社バージョンが同年以前に生まれていたかどうかは分からなかった。
posted at 02:04:17


@take_all_a 「大正初期に奈良丸くずしが流行して炭坑節の元になった」という主旨の記述がネットに散見されるが、前述の通り、伊田の炭鉱バージョンは明治43年頃に完成しているので、この説は誤りということになる。この件は引き続き調査したい。
posted at 02:05:04


@take_all_a しかし建築の話からどんどん離れていくなあ。この問題は保留して、まず記事を完成させることを優先すべきか。
posted at 02:11:28


@take_all_a ここまで書けば分かった方もいるかと思いますが、現在「建築マップ」用に田川炭鉱伊田坑の記事を作成中です。伊田坑の詳細な記事って意外と少ないんですよね。しばらくこれに専念するので個人サイトの更新はストップします。
posted at 02:18:29


伊田坑20

@take_all_a とりあえず1枚UPしておきます。田川炭鉱伊田坑 第一竪坑櫓、1909(明治42)年、福岡県田川市 pic.twitter.com/ACZGQw0qsw
posted at 02:23:33




転載ここまで。以下、追記。

「炭坑節」編曲 小野芳香
月が出た出た月が出た
伊田の炭坑の上に出た
あんまり煙突が高いので
さぞやお月さん煙たかろ
サノヨイヨイ

炭坑節が各地に伝わる過程で、小野の作詞で「伊田の炭坑」となっている部分が現地の炭鉱名に置き換えられた。炭坑節の起源が三池炭鉱であるとの説が広がったのは、三池炭鉱バージョンの炭坑節のレコード・テープがラジオ番組や各地の盆踊りなどで流れ、それを聴いた人々が多かったからだと思われる。

「奈良丸くずし」(作詞者や唄の名前は不明)
月が出た出た月が出た
セメント会社の上に出た
東京にゃ煙突が多いから
さぞやお月さん煙たかろ

ウィキペディアによると、吉田奈良丸(よしだならまる)という浪曲の名跡があり、この奈良丸の流麗な節調を真似た俗曲が奈良丸くずしである。上記の唄は大正初期の流行歌らしい。両者が似ていることは明らかだが、どちらかが盗作したという視点で語るべきではない。昔の民謡の世界では替え歌や本歌取りは普通のことで、作品の価値を貶めることにはならない。


YouTubeに多数UPされている炭坑節の中から赤坂小梅の「正調炭礦節」を載せておく。収録時期は不明だが戦前か戦後初期ではなかろうか。我々が知る炭坑節とは節回しが微妙に異なる。赤坂小梅は田川郡川崎町出身。小倉(現・福岡県北九州市小倉北区)の芸者を経て民謡歌手となり、炭坑節などで初期の紅白歌合戦にも何度か出場した。

この唄は「三井炭坑」バージョン。田川市・田川郡には三井が経営する田川炭鉱の坑口がいくつも存在し、伊田坑はそのひとつだ。田川といっても広いので、地元の人々には「三井炭坑」の方が歌いやすいのかもしれない。



以下、ツイッターから転載。

2014/5/15

初音ミク 炭鉱節: youtu.be/OQNRsPfgn88 @YouTube あ、やっぱりあったかw しかも相当アレンジしている。これはこれで面白いけど、本来の節回しも聴きたいなあ。
posted at 01:48:30



鏡音レンの「炭坑節」: youtu.be/vRUAEuU6lPc @YouTube レンの声の方が合っているね。ただ、これはチューニングがちょっと… もう少し低くしてほしかった。
posted at 01:53:29


2014/5/16

炭坑節の話の続き。元唄である「伊田」バージョンの歌詞をブログに載せた際 allxa.blog114.fc2.com/blog-entry-129… 「伊田の炭坑の上に出た」と記した。これは『炭坑節物語』(深町純亮、海鳥社)によるが、実は同書の別ページでは「伊田の竪坑の〜」になっている。
posted at 00:10:23


@take_all_a 最初期から「炭坑」と「竪坑」の2バージョンがあったのか、単なる誤記なのかは分からない。
posted at 00:10:56



炭坑節あれこれ120111: youtu.be/UMJxumxnd2E @YouTube YouTubeに伊田バージョンがないかと探して、ひとつだけ見つけたのがこの動画。地元のガイドさんが伊田坑を案内する最中に炭坑節を披露、この方は「伊田の竪坑の~」と唄っておられる。
posted at 00:13:36


炭坑節の元唄説がある「奈良丸くずし」の「セメント会社」バージョンもYouTubeで探したのだが、発見できず。炭坑節の調査にちょっと時間をかけすぎた。ひとまず打ち切ろう。
posted at 00:18:07

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